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2018.09.08

若い女性に伝えたい!就活も婚活も仕事も、女性は将来の妊活を見据えて行動するほうがいい【妊活日記23】

33歳兼業主婦ライターが妊活を実録リポートする連載第23回。治療の副作用で仕事にも支障をきたすようになり、状況の打開策を考えたときのレポート。

【33歳の妊活日記-23】by OLライターHana

バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。

さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。

自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。

これまでの記事:妊活日記一覧はこちら

妊娠
(c)Shutterstock.com

#23 副作用で鬱々もやもやしている日々や自分にうんざり

排卵誘発の為の自己注射を開始したHana。

前回お伝えしたように、目眩や、暑さ、気持ち悪さなどの体の副作用に加え、メンタルにも副作用が出始め、仕事に支障をきたし始めたのでした。

ついに身体だけではなく、メンタルにもが副作用出てきた不妊治療。普段は能天気な私も、いよいよ困ったなぁとしみじみ感じ始めていました。

もちろん仕事するにあたって一番困るのですが、同時に毎日理由なく悲しくて、鬱々もやもやしている日々や自分にもうんざり。そのうちに会社でヒステリーを起こして泣くのではないかと内心ハラハラ。

30歳もとっくに過ぎた管理職が職場でいきなり泣いたら周りも驚きますよね。

そんなわけでここにきてさすがに、この状況をどうにかせねば! と思いはじめました。

妊活治療の副作用の影響を職場でどう乗り越えていくかも働く女性の課題

解決策
(c)Shutterstock.com

そこで、わたしが決めたこと。

上司や身近な人に不妊治療をしていることを話すことにしました。話すことで、日々の鬱々ともやもやが晴れるわけではないだろうけど、仕事に支障をきたす可能性が減るだけでストレスは軽減するだろうと思ったからです。

それに周囲に別に自分のつらさや気持ちを理解してもらいたいとか、仕事を変えてほしいと訴えるつもりは全くなかったのですが、話せばなにか策を提案してもらえるだろうという淡い期待はありました。

だって妊活をしている人って会社や組織の中で私だけじゃないはずで、現在進行形の他の人や過去にしていた人もいたはずでしょ? 長く管理職をされている上司であればなにか仕事と両立する方法をもらえるような気がしたのです。

それに薬では排卵しなかった私だから、これからもっと通院が増えるかもしれないし、その時には会社に迷惑をかけてしまうとも考えたのでなるべく早めに話してしまう方が良さそうと踏んだのでした。

そんなわけで、直属の上司が1人の時を見計らって「少しお話させてください」と人気の少ない場所に呼び出しました。不妊治療を始めたこと。薬は効果なく、注射をしていること。状況によっては通院のために遅刻する可能性などがあることをまず話しました。

そこで上司からの思わぬ質問。

相談
(c)Shutterstock.com

上司「気分が落ち込んだりしてない!? 前に同じ部署に同じ注射をしていた子がいて、何もないのに悲しくて人前なのに涙が流れちゃうって相談されて大変だったのよ」

Hana「(心の声 。゚(゚´Д`゚)゚。 えーマジで!?)「そうなんです! なんだか感情のコントロールができなくて」

上司「やっぱり。そしたらね、そういう状況で会社の誰かと会わないといけない日は私にだけ連絡をして、場所を変えて仕事をして。オフィスの外で仕事するならいいでしょう。通院時も私にだけ事前に連絡いれてね。あなたは営業職だから、基本的に自由に動けるんだから、ある意味ラッキーよ。今の状況を逆にうまく使って」

なんと!!

やはり私と同じような状況の人が他にもいたんだ。そして、ものの数分でとっても妊活しやすい状況をつくってもらえた。

嗚呼! 今の上司、この部署に私を配置してくれた組織、世界中にアイラブユー! 感謝感激雨あられの瞬間でした。その瞬間から少しずつ心の曇り空も晴れ間を見せるようになり、知ってもらえているからこそ仕事での失敗を恐れなくなってきました。

会社に不妊治療をカミングアウトせずに病欠を理由にして休んだりして妊活を頑張っている方、たくさんいらっしゃると思います。今回の私のケースのように理解ある上司や組織、企業だけではないはずだから、カミングアウトすることが正解ではないのかもしれません。

ただ、働く女性が妊活をするということが珍しいことではなくなっていて、みんなが妊活しやすい環境を作るには少しは声を上げていく必要もあるのかなと思います。今回の上司の配慮で、私はきっと将来自分の部下に同じように配慮ができるようになったと思いますし。

よくなんちゃら知恵袋とかでも会社に妊活をカミングアウトすることが良しなのかという議論を目にしますが、私の場合はカミングアウトが正解でした。会社側としても、産休を取る可能性がある人材とみなして、人事配置なども考えられるようですし。

ただ、誤解しないでいただきたいのは、例えば入社して3ヶ月で私が妊活をカミングアウトしたからといって同じ状況ではなかったと思います。少なくとも10年近く同じ会社で働き、仮に産休を経ても復帰することが歴然で、わずかながらも自分の居場所を確立しつつあったからというのとかもあるのかなと今思います。

そういう意味では、将来的に働きながら妊娠を望む女性は、少し長い目で仕事や会社を選定したり、そんなことも考えて企業貢献しておくことも大切なのかななんて思ったり。

そして、自分、会社、上司の状況、立場、トータルで考えて、妊活カミングアウトするか、そのタイミング見定める。

これがポイントなのかも。いや、しかし女性ってほんとに大変ですね。ただ純粋にやりたい仕事、好きな会社を選ぶだけではダメなのか。なんだかまるで結婚と同じですな。

つづく

これまでの記事:妊活日記一覧はこちら

※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

初出:しごとなでしこ

Hana 33歳兼業主婦ライター

広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。

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