【33歳の妊活日記-24】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
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#24 自己注射の不妊治療、果たして私のたまごは育っているのか?
自己注射による本格的な不妊治療を開始したHana。
体、メンタルへの注射の副作用が始まり、ついに上司に妊活のカミングアウトをしたのでした。幸い、直属の女性上司に理解があり、妊活しやすい環境をものの数分でゲットした私。それまでの鬱々した曇り空の毎日に少し晴れ間が見えたはずでしたが…またもや新たな壁が…。
上司にカミングアウトしたことで、心はとってもすっきり穏やか。いよいよ自己注射の効果を確認するために、朝一カフェでほっこりしてから病院へ向かいました。
7月初旬から開始した不妊専門院での不妊治療、この時すでに10月。病院に行く前に頻繁に立ち寄っていたカフェで頼むカフェラテもアイスからホットに変わっていました。
しかし、季節は夏から秋へと変わり、日によっては冬に近づいてきているにもかかわらず、この3ヶ月自力の排卵も治療の成果なんて呼べるものもなんにもありませんでした。
けど! わずかな成果の兆しが。。。これまで自己注射の副作用について延々と書いてきましたが、副作用だけを感じていたわけではありません。注射を始めてから、なんとなしに、それとなしに、たまごちゃん(卵胞)たちが育ち始めている?? そんな気、いや、そんな予感がしていたのです。
毎月しっかり排卵できている生理がくる人は、たまごが育っている感覚ってあるのかしら?? わたしは効果の出なかった排卵誘発の飲み薬クロミッドですら、なんとなく卵巣付近がチクチクする感覚がありました。でもこの自己注射のあとは、その卵巣チクチクをさらに、さらに! 強く感じていたんです!
そして極め付けは胸の張り〜!!
インターネットで「排卵前 症状」なんてしょっちゅう検索しては自分の症状が排卵の前症状ではないかと答えあわせをしていました。
そうか、これが…たまごが育つということなのね!! 下腹部がチクチクする度にたまごの成長を実感する私。
そういえば…前に同じ会社で働いていたちょっと不思議な同僚さん。「排卵痛がひどいので会社を休みます。下腹部がすごくチクチクするの!」って数ヶ月準備していたプロジェクトの当日にこのメールを一斉送信して会社を欠勤して、周囲を大激怒させたけれど、きっとあの方はこの排卵痛が凄まじかったのね!
今ならその気持ちわかる! わたしもわたしも〜(`・∀・´)
小さい頃、よく母が「生理前で胸が痛いから飛びつかないでね」って言ってたけれど、胸の張りってこういうことだったのね!
お母さん! 今ならわかるよ! わたしもわたしも〜(`・∀・´)
なんて過去の生理と排卵にまつわるエピソードを思い返しながら病院に向かいました。なぜだか私は絶対にたまごが育っている!
そんな予感? いえ。そんな自信があったのです。
たまごは育っている!! と信じて臨んだ診察は…
意気揚々と、診察室に入る私。淡々とエコーチェックをする先生。エコーは毎回何がどうなっているのかさっぱりわからないけれども、この日はたまごちゃんたちが写っているであろうモニターを私も真剣に見つめる!
私のたまごはどこ!?
先生「まず左の卵巣です〜。うーん。まだ小さいね。つぎ右ね。こっちもまだ小さいですね。じゃあとなりの部屋でまた呼びますね。」
Hana(え?)
すぐに隣の部屋に呼ばれました。
先生「Hanaさん、今日は両方ともまだ小さい卵胞しかありませんでした。まぁ始めたばかりだからね。また注射を続けて来週来てくださいね。」
と言って、私の不妊治療日程表に今日以降の注射の予定と今日のたまごのサイズをささっと記入してくれました。たまごのサイズは左右の卵巣共に8…と書かれていました。
ちなみに。たまごちゃんいわゆる卵胞は18ミリから20ミリまで育つと排卵すると言われています。私の今日のたまごのサイズは8ミリ。来週までに倍以上も大きくしないといけないのです。
病院にいる間はあまりに予想外で、そして診察も説明もあっけなく終わり、たまごが育っていなかったことにそれほどショックはありませんでしたが、病院を出ると急に動揺しはじめました。
今振り返ると、本格的な不妊治療をすれば、自分はすぐに排卵するだろうという根拠なき自信がどこかにあってその自信がこの日に強く打ち砕かれたのだと思います。
でも、そもそも本格的な不妊治療ってどこからが本格的といえるんでしょうね。意図したわけでなく妊娠した人は、通院して医師とタイミングを狙うことだけでも不妊治療と感じるかもしれないし、排卵誘発の飲み薬だけでも本格的な不妊治療だと捉える人もいる。それこそ人工授精からが本格的だと思う人もいる。
私の場合はなぜかはわからないけれど、かねてから自己注射が本格的な治療なんだと個人的に思っていて、それさえすれば当たり前に排卵して、運良ければそのまま妊娠できると心のどこかで思っていました。思っていたというよりは、そう信じていたのかな。
ずっと信じていたその思いが、そうではないのかもしれないと思った瞬間に、急に心の中がざわざわ、頭の中がぐるぐるとしてきて、旦那さんや家族に電話をかけながら駅に向かいました。
つづく
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※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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初出:しごとなでしこ
Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。