【33歳の妊活日記-25】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
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#25 治療さえすれば妊娠できると心の奥底で思ってた私は“隠れ傲慢”?
排卵障害のため、排卵誘発の自己注射を開始したhana。自己注射を開始して1週間。注射をすれば必ず排卵するだろうと思って臨んだ診察。前回お伝えした通り、なんと結果は卵胞サイズに変化なし。思わぬ結果に動揺する私なのでした。
病院からの帰り道、旦那、姉、母に怒涛の報告電話とLINEをしながら歩いて帰る。
注射をしたのに、少しも効果が出ていないなんて。たまごが育っていると思ったのに! お腹もチクチクしたのに! 胸だって張ってたのに。。。。
一体、私の体はどうなってしまったのか。
20代の時に働きすぎて男化するあまり、排卵方法を忘れてしまったのか。それとももとから、排卵方法を知らなかったのか。
スマホで「ゴナール 卵胞 育たない」と検索。これがまた、意外にヒット件数が少なくますます不安。
小さい頃からいつか結婚して、子供ができて…みたいな将来をイメージしてきたけれど、もしや、これはひょっとして、ひょっとするのかもしれない。
いよいよ、夫婦2人だけの未来も考えなければならないのかも知れない。
もしこのまま2人だったらどんなふうに生きて行こう? 犬でも飼おうか? もう少し自分の時間を持てる、やりたい仕事に転職しようか? それともどこか海外にでも、移住してしまおうか? でもそしたら親はなんていうかしら?
あれ。
ん?
おや?
なんだかおかしいぞ。
だって私、誰かと将来の家族について話す時には『もし子供ができたら』とか『こどもができなかった時には…』とかどちらのケースもちゃんと仮定形で話していて…子供がいる未来もいない未来も、どちらも想定していた自分がいたはずなのに。
これじゃあ子供がいる将来しかイメージしていなかったみたいじゃないか。
いやいや。そんなはずない。今の仕事だって、結婚だって子供ができないことも想定しながら選んで来たはず。
もしやこれも妊活マジックなの?? それともまたもやゴナール様の仕業なの!?
ちがう。
私は生理不順だから子供はできるかわからないしとか、子どもができないことも考えているとか言いながらも心の底では間違いなく子供を望んでいて、しかも自分は妊娠できると信じていたんだわ。
もしかして、私って“隠れ傲慢”なのかなぁなんてことを考えながら、自己嫌悪にもなりつつトボトボ歩く。
歩いていると旦那から『そっか。まぁゆっくりやっていこうよ』とLINEの返信が来て、荒れた心が少し穏やかに(今思うとこんなさっぱりしたひと言でなぜ穏やかさを取り戻せたのか謎だけど)。
でも、そうよ?
そうそう。
そうだった!
また自分を失いかけてしまった。妊活を始めた時には、こんな気持ちで始めていなかったのに。
子どもがいる人生もいない人生もどちらもよい人生。でもチャレンジしてみよう!
そんな気持ちだったはず。
なんでこんなに落ち込んでるんやろか。落ち込みすぎて旦那からうつってる関西弁もほとんど出なくなってるわ。
もう少し気楽に行こう。
自問自答を繰り返し、少しだけ前向きな気持ちを取り戻したのでした。
妊活仲間に偶然会え、平常心を取り戻せた。妊活は修行!
そして、その翌日。偶然にも私にゴナール様の使い方を教えてくれた同じく妊活中の同僚に会いました。
おお、神様。ありがとう。なんなのこのナイスタイミング。私は今、ちょうどこの方に会いたかったの。
開口一番、ゴナール様の効果がでないことを話す私。すると…
同僚『どれくらい打ってるの?』
Hana『量? 確か50かな。』
同僚『少なっ!私150とか打ってるよ。そしたら入院になっちゃったけど(笑) 大丈夫、大丈夫! 容量増やせばたまごは育つから。でもたまごが育ってもそこから受精につながるかといったらそういう訳でもないんだけどね。私、次の段階で苦戦してるわ!』
おぉっ!
そうか。容量を増やせば効果が出てくるのか。たしかに先生は初めは少なめにって言ってたし。同僚のことばに、驚くほどあっという間に平常心を取り戻したのでした。
妊活の難しさ。パートナー、お金、病院、色んな難しさがあるけれど、私はやっぱり自分の心を保つのが難しい。
できたらいいな程度に周囲には言いながら、できる兆候が見受けられないとあっと言う間にどん底気分。しかもそんなどん底気分を毎週味わっても、妊活せねば、妊娠しようもないわけで。そして妊活を終えられる日が訪れるのかもわからない。
本当まるで、修行。
翌週も修行に勤しむHanaなのでした。
つづく
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※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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初出:しごとなでしこ
Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。