【目次】
・【胃痛】空腹時に起こる原因は?
・【胃痛】食後に起こる原因は?
・【胃もたれ】原因は食べ過ぎ?
【胃痛】空腹時に起こる原因は?
食べたものを消化する胃酸と胃の粘膜を守る粘液、この二つのバランスが取れているときは、胃痛などの不快な症状は起こりません。
胃の働きをコントロールしている自律神経が乱れると、胃酸が必要以上に分泌されたり、胃粘液の分泌が減少したりということが起こります。その結果、胃の粘膜が荒れ、空腹時に胃が痛くなってしまうのです。
バランスが乱れた状態が続くと、胃炎や胃潰瘍などになる恐れがあるので、お腹が空くと胃が痛くなることが続くようであれば早めに受診しましょう。
【胃痛】食後に起こる原因は?
食事をすると胃が痛くなる原因の一つは消化不良です。
食べた量が多すぎ、消化が追いついていない可能性があります。また、食べたものが胃の炎症部分を刺激しているということも考えられます。辛いものなどの刺激が強いものは粘膜を荒らしてしまうので、食べ過ぎると胃が痛くなることも。
体調が良くないときは香辛料が多く使われたメニューは避けた方がいいでしょう。
【胃もたれ】原因は食べ過ぎ?
胃が重く、食べたものがいつまでも消化されていないような感じがする胃もたれ。
胃は胃酸を出し、食べたものと胃酸を混ぜてドロドロの状態にし、それを十二指腸へと送り出す(ぜん動運動)働きをしています。自律神経の乱れなどによって、その働きが悪くなると消化が進まず、胃もたれが起こります。
また、油っこいものや糖分の多いもの、食物繊維が多いものなどは、消化に時間がかかり胃の中に停滞しやすいので、胃もたれしやすくなります。
胃の調子がイマイチだなと感じた時は、それらの食べ物を避けると胃もたれの予防につながります。
初出:しごとなでしこ
教えて下さったのは…板橋聖子先生
東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院にて外科医として勤務。出産子育てを経て、現在は東京女子医科大学予防学科兼女性科(非常勤講師)と、「優ウィメンズクリニック」勤務。病気だけでなく、女性特有の悩みや子育て、仕事のことなど、その人のバックグラウンドを考えあわせた診療を行っている。優ウィメンズクリニックは、スタッフは全員女性、おしゃれなインテリアと最新設備が整った女性専用クリニック。なでしこ世代の患者さんも数多く来院しています。