村野明子さんってどんな人?
W杯で活躍したサッカー元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手の加入で大きな話題を集める、ヴィッセル神戸。
今回ご紹介する女性は、そのヴィッセル神戸の寮母を務める村野明子さん。
寮母としての主な仕事は、選手たちの食事作り。
その料理はトップ選手や未来の日本代表を目指すユース選手の胃袋を支え、大リーガーの大谷翔平選手へのアリゾナでの料理指導や、レシピ本の依頼が舞い込むほどの人気ぶりです。
■専業主婦から一転、35歳で選手の胃袋を支える寮母に
東京出身の村野さんは、高校卒業後、化粧品会社に入社。24歳で結婚。その後は2人の子を産み専業主婦として暮らしていました。
ところが35歳の頃、夫がサッカー日本代表のマネージャーを経て、コンサドーレ札幌の管理部長になったことから人生が急変。
選手たちの栄養が偏っていることを懸念する夫から「北海道に来て選手たちのごはんを作ってくれないか」と請われて選手の食事を作ることに。
しかし、それまで家族以外に料理をふるまったことはなく、最初のうちは、選手たちになかなか食べに来てもらえず「泣いてばかりいた」のだそう。
そんな辛いときも夫と乗り越え、現在では選手から「優しくて第二のお母さんのような存在」と称されるほど慕われています。
村野明子さんの「7つのルール」
さて、そんな村野さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.盛り付けはワンプレート
村野さんには、選手たちの食事作りをしている中で編み出した盛り付けのルールが。それは、盛り付けをワンプレートにすること。ワンプレートにして食材の色を見ることで足りない栄養がわかるのだとか。
■2.買い出しは1人で行く
週1回の買い出しで大量の食材を購入する村野さん。袋詰めをするだけでも一苦労ですが、車に荷物をたくさん積めるように1人で行くことにしているのだそう。店員やサポーターが手伝ってくれることもあり「たくさんの人たちからみんなの胃袋が支えられているのだな」と思っているという。
■3.叱り役は夫に任せる
寮長を務める夫と村野さんの間には役割分担が。夫が叱り役を務め、村野さんが甘やかす役を担うことで、夫と二人三脚で寮生の生活を支えているのだそう。
■4.縁切り神社で良縁を願う
多忙な村野さんが息抜きをするためにしていること、それは、京都へ行くこと。決まって「安井金比羅宮」を訪れ、良縁を願っているのだそう。参拝後は新しいことが舞い込む気がしてパワースポットとして行っているという。
■5.家族の食事は鍋料理
普段、寮母として食事作りに勤しむ村野さんですが、家では季節を問わず鍋料理が多いのだとか。長女の物心がついた頃から両親は寮の運営で忙しくなかなか家族の時間をもてなかったそうですが、いまは家族が集まるときは鍋を囲んで一家団欒の時を過ごしているそう。
■6.女子大生を積極採用する
村野さんとともに寮で夕食作りを手伝うのは、大半が女子大生。実際に選手たちに食事を作る現場を間近で見られる職場はなかなかないので、後進を育てる思いから学生を積極的に採用しているという。
■7.サッカーの話はしない
村野さんには、選手たちと会話するうえでのルールが。それは、サッカーの話はしないこと。選手たちの周りにプレーについて話をする人が多いので、自分はしないことに決めているのだとか。その心遣いに選手たちも「寮では試合のことを考えたくないので嬉しい」「リラックスできる」という。
プロにあがれるのは一握りという環境のなか、プレッシャーを抱えながら日夜練習に励む選手たち。
そんな選手たちにとって余計なことは言わず寮で「おかえり」と声をかけてくれる村野さんは、何者にも代え難い存在なのではないでしょうか…!
次回の「7ルール」の放送は、8月28日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、あのライザップのCMの生みの親でもあるライザップ ブランディング責任者・渡邊華子さん。
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初出:しごとなでしこ