「味わわず」or「味あわず」?
「今回は、ホッとした。余計な苦しみを味わわずに済んだよ~」と、同期女子から仕事の話でLINEが届いたら、文章に違和感がある? それとも、なんとも思わない?
「味わわず」は「味あわず」と言う人もいるけれど、日本語としては、どっちが正解?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「よけいな苦しみを味わわずにすんだ」この文章は正しい? 誤り?
1.正しい
2.誤り
正解は?
1.正しい
「味わわず」が正解で、「味あわず」とは言いません。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、57%が正解していました(2018年7月27日現在)。
あじ‐わ・う【味わう】
(1)飲食物を口に入れて、そのうまみを十分に感じとる。味を楽しむ。
(2)物事のおもしろみや含意を考えて、感じとる。玩味(がんみ)する。
(3)身にしみて経験する。体験する。
※ ※
「味わわず」の部分を「味あわず」とするのは誤りです。「味わう」はワ行五段活用の動詞なので、「味わわ(ない)・味わい(ます)・味わう(とき)・味わえ(ば)・味わお(う)・味わっ(た)」と活用します。可能の形にする場合は「味わえる」で、こちらも「味あえる」とはなりません。(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ