【33歳の妊活日記】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
これまでの記事:妊活日記一覧はこちら
#18 不妊治療の工程表を渡され、自己注射の治療がスタート
旦那さんの不妊検査も終え、完全に自分に不妊の原因があることがわかったHana。いよいよ排卵誘発のための自己注射を開始し、本格的な不妊治療が始まったのでした。
飲み薬の排卵誘発剤を飲み始めて、3日目から自己注射を開始するようにと先生から言われました。
このタイミングで一般不妊治療日程表という不妊治療の工程表が渡され、何月何日にどの薬を飲むのか、卵のサイズはいくつかなどが記載された紙を渡されます。
完全にお仕事のプロジェクトなどで作成する航海図のようです。
私の場合は、9月26日からクロミッド、9月28日から自己注射(ゴナール50)と記載されていました。
あ、ちなみにどうでもよいことなのですが私はを込めて、ゴナール様と呼んでいるのでここからは自己注射のことをゴナール様とお呼びしますね。
ゴナール様50の50というのは容量のことです。
これは投与をする上で、一番少ない容量です。さらに1日おきに注射なので、本当に慎重にすすめられているんだなぁと感じていました。
ネットや不妊治療仲間からの情報だと、100単位とかの方もいるみたいでしたから。
そんなこんなで、いよいよ自己注射初日の9月28日が近づいてきました。
そう! 日課になっていたので忘れていましたが、このゴナール様、朝イチ投与が一番効果が出やすいとのこと。たしかにホルモン剤ですもんね。
さらに毎回同じ時間に打つことでより効果が期待できると看護師さんに言われたので、万が一にも手こずったことを考えて、いつもよりも30分早く起きることにしました。
だって病院で3回練習したとはいえ、お腹に当てたタオルに針を刺しただけですからね。実際の皮膚に自分で針を刺すのは初めてなのです。
いざ、自己注射初体験の朝!
投与当日は寝ぼけて失敗しないように、まずは朝ごはんを食べて腹ごしらえをし、会社に行ける準備を整えてから、冷蔵庫に保管していたゴナール様とアルコール綿を用意しました。
まず洋服をまくって、若干というか、比較的ぽにょぽにょのお腹のお肉をつまんでアルコール綿で消毒します。
そして注射器のメモリを容量の50に合わせ、薬が出るように注射針のボタンを押しながら再度ぽにょぽにょのおなかをつまみ・・・教えてもらった通りに、
針をおなかを垂直に構えて・・・
針を近づけて・・・
プスっ・・・(°_°) !?
おぉーーーー!! 全然痛くない。むしろまったくなにも感じません。
それよりも緊張のあまり、ぽにょぽにょのおなかをつまんでいたところの方が赤くなって痛い。
薬剤が注入されて、50だったメモリが0になったことを確認して再度おなかと垂直に針を抜きます。
そして針を刺した場所をアルコール綿で消毒しておしまい! 前日からの緊張とは裏腹に、とてもスムーズに注射が出来ました。
たかだか自己注射に成功しただけですけど、謎の自信が生まれてきます。
仕事でも味わったことのない謎の達成感。
だれか、この勇気を讃えて!! 私1人で自分に注射をしたのよー!! もうなんだってできるわー!
旦那さんと姉に注射に成功した旨を、Lineで送り、そんな気持ちで堂々と出勤したのでした。
しかしですね、謎の自信に満ち溢れていたのはこの一瞬だけ。この後、薬には副作用があることを身をもって体験するのでした。
つづく
これまでの記事:妊活日記1〜17はこちら
※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。