体にも肌にも心にも!? グルテンフリー生活はイイコトいっぱい
ミランダ・カーなどのモデルたちが実践しているダイエットとして注目を浴びたグルテンフリー食事法。成績不振に陥っていたテニス選手のジョコビッチが実践し始め、世界ランク1位にまで上り詰めたことで、さらに注目度が高まっています。
むくみが解消されてスッキリする、便秘になりにくくなる、肌の調子がよくなる、疲れにくくなる、イライラしにくくなるなど、肌にも体にも心にも、良い変化を感じられるのだそう。でも、小麦粉アレルギーはないし~、楽しながらもきちんとお手入れしているから肌の調子も悪くないし~。パンとパスタを食べられない生活なんて考えられないし~と、カワムラはあまりグルテンフリーに興味がありませんでした。
でも、ほぼ365日口内炎に悩まされ、薬を飲まなければお通じがない母の不調の原因は、もしかして小麦粉にあるのかも? と思い始め、「しごとなでしこ」の「OL保健室」でもアドバイスをしてくださっていた、代官山クリニック院長 蘆田英珠先生の元へ。すでに5年、グルテンフリーを実践されています。
グルテンフリー生活とは小麦粉を抜くこと。でもなぜ、小麦粉を抜くべき?
「パンなどにモチモチ感があるのは、小麦などにタンパク質であるグルテンが含まれているから。グルテンは腸に炎症を起こし、バリア機能を壊し、リーキーガット(腸漏れ症候群)を引き起こしやすくなります。リーキーガットは便秘や下痢などの消化器系や肌荒れなどの問題だけでなく、アレルギーや慢性疲労、うつなどの原因にもなります。また、小麦はグルテンだけの問題でなく、砂糖以上に血糖値を急上昇させてしまうので、体にさまざまな負担をかけてしまいます。血糖値が上がりやすい食生活を続けていると、太りやすくなったりイライラしやすくなったり、シワやたるみができやすくなったり、体も肌も老化しやすくなったりします」
でも、小麦粉は大昔から食べられてきたものなのに、なぜ急にNGに?「それは安価で大量に生産するために品種改良が繰り返され、大昔の小麦粉とはまったく違うものになったから。それに小麦粉の中毒性も問題です。体内でグリアドルフィンというモルヒネに似た構造のペプチドに分解されるので、食べれば食べるほど、もっと食べたくなり、食欲を増進してしまいます」。
乳酸菌や食物繊維を摂るだけではダメ!? 腸活にはグルテンフリーも大切!
美肌や健康のために、納豆を食べたり青汁を飲んだり、腸活に励んでいたカワムラですが、「腸にいいものを摂り入れることも大切ですが、それよりも先に、腸に悪いものを摂り入れないことの方が、大切。いくらいいものを摂り入れても、同時に悪いものを摂り入れていたら、いいものの効果はでにくいでしょ? グルテンフリーにすることで、腸内環境を整えることができます。すると便通がよくなったり、デトックスしやすい体になったり。病院にいくほどじゃないけれど、なんだか不調…。そう感じることが体や肌や心にあったら、試してみる価値はあると思います」という先生のお話に納得。
まずは2週間、グルテンを断ってみることに。NGなのは、パンやパスタやうどん、ラーメンなど、あきらかに‟小麦粉生まれ”とわかっているものだけではなく…。
<NGなもの>
・から揚げ、トンカツ、フライもの→衣に小麦粉が使われている。
・ハンバーグ、カレー、シチュー、グラタン→つなぎや、ルー、ホワイトソースに小麦粉を使用。
・餃子、シュウマイ→皮に小麦粉使用。
・ケーキ、クッキー→もちろん、‟小麦粉生まれ”。
・麦焼酎、ビール、発泡酒→麦焼酎の麦、ビールや発泡酒の麦芽やホップにグルテンが…。
「え~、何も食べられるものがない~」と最初はカナシイ気持ちになりましが、やってみると意外にツライ思いをせずに続けられました! ちょっと変えれば、いつも通りのメニューも楽しめるのです。どうチェンジするかは、実践編をごらんください!
次回に続きます。
初出:しごとなでしこ
美容エディター&ライター 河村美枝
女性誌や美容専門誌、広告などでスキンケアやメイクアップを中心に美容記事を制作。化粧品の新製品開発に携わることも。(instagram/mie_kawamura_bew)