慢性的に肌荒れやむくみ、便秘に悩まされているなら、2週間、小麦粉断ちしてみませんか?
GWの連休疲れや5月病、まだ引きずっていたり、いろいろな腸活を試しているのに効果が感じられず、便秘やむくみになやまされていたり、きちんとお手入れしているし、それなりのコスメも使っているのに肌の調子がいつもイマイチ。いつも疲れているように感じるし、わけもなくイライラしたり落ち込んだりしてしまう…。
そんな病院にいくほどじゃないけれど不調を感じる人に試して欲しいのが、グルテンフリー生活。イタリアン大好き、ランチは家でも外でもほぼパスタかサンドイッチ。美味しいパン屋さんがあると聞けば、電車を乗り継いででも買いに行く、小麦粉大好きなカワムラでも、食べたいものを我慢している感覚ナシで2週間、グルテンフリー生活にトライできました!
グルテンフリーの救世主!? 米粉を使えば、「食べられない」が「食べられる」に♪
パスタやパンだけでなく、ハンバーグのつなぎやフライの衣、カレーのルーなど、さまざまなものに使われている小麦粉。となると、グルテンフリー生活ではあれもこれも食べられない…。大丈夫! 上にあげたもののほとんどは、小麦粉を“米粉”で代用することができます。
●から揚げ、トンカツ、フライもの
→から揚げの衣を米粉か片栗粉に。トンカツやフライの小麦粉を米粉に、パン粉は米粉パンから作られたものに。
●ハンバーグ、カレー、シチュー
→ハンバーグのつなぎは、米粉で作ったパン粉に。カレーは野菜や肉を炒め、ガラムマサラなどを合わせ、ブイヨンやコンソメスープで煮込み、ウスターソースなどで味を整えたら、米粉を入れてトロミをつけるだけ。シチューやグラタンに必須のホワイトソースも、バター、牛乳、米粉を混ぜるだけで出来上がり。米粉はバターで炒める必要がないから、ダマになったり焦げたりする心配ナシ。
●餃子、シュウマイ
→イオンやオイシックスなどで、米粉で作った餃子やシュウマイの皮が手に入るので、手づくりすればOK。
●ケーキ、クッキー
→米粉だけで作られたケーキやクッキーを探すのはちょっと大変。スィーツが食べたくなったら、プリンや大福などに置き換え。
●麦焼酎、ビール、発泡酒
→焼酎は芋や米から作ったものに。ビールでグルテンフリーは難しいですが、発泡酒ならあります! アサヒビールの「のどごし生」は、大豆から作られていて、グルテンフリーです。
グルテンフリーの落とし穴は調味料!? 味噌やしょう油、ドレッシングにも…
基本的には、ご飯にお味噌汁に焼き魚や煮物などの和食中心の食事なら、あまり気にせずにグルテンフリーでいられるのですが、調味料に注意が必要。味噌は豆味噌、米味噌ならOKですが麦味噌はNG。酢は米酢や玄米酢はOKですが、醸造酢とあるものは小麦を使用している可能性があるので、材料のチェックを。
しょう油も小麦粉が使われていますが、発酵の過程でグルテンはなくなるという説も。念のため、小麦を使わないたまりしょう油を使うことしました。また、ドレッシングにはとろみづけや、隠し味に使われているコンソメなどに小麦が含まれている場合があるので、これも材料のチェックが必要です。
パスタやラーメンがやめられないかも…。ならば、グルテンフリー麺をあらかじめ用意
毎日パスタでもいいくらい、パスタ好きのカワムラでしたが、1週間グルテンフリー生活をしていると、「パスタを食べたい」と思うこともなくなり、小麦粉の中毒性を実感するように。ただ、どうしても食べたくなってしまったときに、つい簡単に手に入る小麦粉のパスタやラーメンに手を出してしまうのを避けるため、事前にグルテンフリー麺を準備しておきました。
探してみるとカルディなど、輸入食品を扱うお店や、自然食品を扱うお店などに、米粉から作られたパスタやマカロニなどを発見。イオンのPBブランドでも発見。もちろん、ネットで探せばアマゾンなどでいくつも見つかります。小麦粉のパスタとまったく同じ、というわけにはいきませんが、米粉から作られているものが多く、食感はもっちりで食べ応えがあり。パスタの量を減らせる印象です。また、グルテンフリーの利点を教えてくだった、代官山クリニック・皮膚科医の蘆田先生によると、「グルテンフリーの商品は、添加物が多く入っているものもあるので、注意は必要」とのこと。
蘆田先生がオーナーのサラダ専門店「代官山サラダ」では、添加物フリーのグルテンフリーのラーメンも販売(ラーメンはお店では日曜のみ。Online shopで購入可)。たまには美味しいラーメンが食べたい! という欲求も満たしてくれます。
2週間後、疲れにくくなったのと、肌の透明感が増したのを実感
2週間グルテンフリー生活を送って変わったのは、昼食後に眠くなることがなく、疲れにくくなったこと。毎日のようにランチにパスタを食べていたときは、食べてすぐに眠くなり、週末の午後はほぼ昼寝で終わる状態でしたが、今では眠いとも休みたいとも思わないように。
肌は調子がいいかな~と思うくらいでしたが、久々にお会いしたヘア&メイクさんやカメラマンさんに、「(美容医療的な)何かしたの?」と聞かれ、肌にもよい変化があるのか、客観的にみてみようと試しに某メーカーのカウンターで肌診断を受けることに。すると、2ヵ月前に3(5段階評価で5が最高)だった肌の透明感が5にアップ! 私には合っているのかも? とその後も外食では小麦粉OKにするなど、ゆる~くグルテンフリーを続けています。
2週間がっちりグルテンフリーは無理だな~と思ったら、朝食のパンやランチのパスタの回数をいつもの半分以下にするなど、グルテンを摂り過ぎないようにちょっと意識してみるだけでも。パンやパスタはつい食べ過ぎてしまう、便秘やむくみが気になる、なぜか疲れれが取れず気分が憂鬱、肌のくすみやハリのなさが慢性的に気になる、なんて方は一度試してみては?
初出:しごとなでしこ
美容エディター&ライター 河村美枝
女性誌や美容専門誌、広告などでスキンケアやメイクアップを中心に美容記事を制作。化粧品の新製品開発に携わることも。(instagram/mie_kawamura_bew)