「山下先輩って、いつも姑息な手段ばかりとるよね~」などの会話でも使われる「姑息」ということばの意味わかる?
なんとなく“悪口”で使われることが多いけれど、雑談などのちょっとした会話でも比較的耳にしがちな表現だけに、正しい意味を認識しておきたい!
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「姑息(こそく)な手段をとる」あなたは、どちらの意味で使いますか?
1.まにあわせ
2.ひきょう
正解は?
1.まにあわせ
「あの人ってひきょう!」という意味で使っていた人もいるかもしれませんが、正しくは「一時しのぎ」や「まにあわせ」の意味です。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、53%が正解していました(2018年4月28日現在)。
こ‐そく【姑息】
《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。
[補説]近年、「その場だけの間に合わせ」であることから、「ひきょうなさま、正々堂々と取り組まないさま」の意で用いられることがある。
※ ※
本来は「間に合わせ」「一時しのぎ」という意味の言葉です。しかし、文化庁の平成22年度「国語に関する世論調査」では、「姑息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で使う人が15.0パーセント、「ひきょうな」の意味で使う人が70.9パーセントという結果が出ています。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ