■1:「お粗末様でした」って言われても…(33歳/専門職)
R沙「この前、付き合ったばかりの彼氏が、初めてウチにご飯を食べにきたんですけど…、その時に言われた言葉に疑問を感じました」
編集部「ん? どんな言葉だったんですか?」
R沙「その日は、彼が初めて手料理を食べるので、A5ランクの和牛にオーガニック栽培の野菜と卵、天然モノのお魚を使ったメニューで腕によりをかけました。そうしたら、食べ終わって私が『ごちそうさまでした』って言った瞬間、彼が『お粗末様でした』って返してきたんです…」
編集部「ええっ!? 彼が料理を作ったわけでもないのに?」
R沙「はい、そうなんです。『お粗末様でした』って返す日本語のやりとりがあるのは知っていますが、言うなら私じゃん!?って。作ってない彼が言うべき言葉なのかなぁと。細かい話ですがモヤモヤしてます」
編集部「それはモヤついても仕方ないかも。確かにテンション下がりますね…」
おそまつ‐さま【▽御粗末様】
[形動]他人に提供したものについて礼を言われたとき、謙遜の気持ちをこめていう語。「お粗末様でございました」
小学館デジタル大辞泉より
■2:「つまらないものだけど」ってあなたが言うの? 自分の親に?(30歳/販売)
E未「この前、彼の実家に遊びに行ったときの話です。お土産を準備したのは私なんですけど、彼はなんと自分の親に私からのお土産を渡すときに『つまらないものだけど』って、言ったんです」
編集部「うわー。それは、なんだかモヤモヤする話ですね。ところで何を買って行ったんですか?」
E未「和菓子の詰め合わせです。でも、彼の実家に渡すからと、奮発して老舗で買った5,000円の詰め合わせにしました。彼は1円もお金を出していないし、親にそんなふうに言うのって、なんかおかしくないですか!?」
編集部「確かにそれは、おかしいですね。E未さんが、彼氏の親に差し上げるときに言うならともかく…うんなんか変」
つまら-ない【詰(ま)らない】
[連語]《動詞「つまる」の未然形+打消しの助動詞「ない」》
1 おもしろくない。興味をひかない。「―ない映画」
2 とりあげる価値がない。大したものではない。「―ないものですが、お収めください」
3 意味がない。ばかげている。「―ないうわさ話で時間をつぶす」
4 それだけのかいがない。ひきあわない。「ここでやめたらそれこそ―ない」
小学館デジタル大辞泉より
■3:「大したことないから大丈夫」って勝手に言われました(26歳/ネイリスト)
Y香「この前、私が通勤途中に自転車で転んでしまって、仕事も休んでいたんです。結構ヒドい怪我で、いろんな人が心配してくれたんですよ。
で、少し良くなったときに、たまには外に出ないとダメだと思って、私の彼氏と私の友人を交えて7人でご飯に行ったんです…食事中、彼が『大したことないから。大丈夫です』って、勝手に周りに言うんです(涙)」
編集部「ん? 怪我をしているのはY香さんなのに?」
Y香「そうなんです!(怒)。みんなが心配してくれているのに、彼だけがヘラヘラして『平気っすよ』とか『コイツがバカなんで、すっ転んだだけですから』とか言って、まるでネタのように扱われて、悲しかったです」
編集部「うへー。それって、ちょっとしたモラハラなニオイすらしますね。謙遜しただけかもしれないけれど、彼に言われたくないですよね…」
たい‐した【大した】
[連体]
1 程度がはなはだしいさまをいう語。非常な。たいへんな。度はずれた。「大したものだ」「大した数にのぼる」
2 あとに打消しの語を伴って、特に取り立てて言うほどのことではないという気持ちを表す。それほどの。「大したことはない」「大した用事ではない」
小学館デジタル大辞泉より
彼としては、定型句的になにげなく口にしただけだったとしても、非常識にしか聞こえない言葉もある!
みなさんの彼氏なら、こんな失礼な発言はしませんよね?
初出:しごとなでしこ