20代~50代男女838人に聞いた、春の不調
春といえば、花粉症。毎年花粉に苦しめられている人が多いと思いますが…春に苦しむのは花粉症だけではありません! 3月から4月の春の季節に、心身の不調「春バテ」を感じる人がいるようです。
春バテには、どんな症状があるのでしょうか?
そこで今回、ウーマンウェルネス研究会が、全国の20代~50代の男女838人に「春の不調」に関するアンケートを実施。その結果、6割以上が3月から4月にかけて春バテであると感じていて、「だるさ・倦怠感」の症状が最も多いことが判明しました!
■約6割の男女が「春バテ」を感じている! 気になる症状は?
まず、春バテを経験している人は、61%という結果に。男女別にすると、男性が57%、女性が64%と、女性の方が春バテを感じているようです。
次に、「例年、冬から春への季節の変わり目(3〜4月)に心身の不調を感じることはありますか?」の質問に対し、「とても感じる」「やや感じる」と回答した507人に症状を聞いたところ…
「だるさ・倦怠感」(53%)が最も高く、次に「疲労感」(42%)、「気分が落ち込む」(38%)などが続きました。身体の不調が多いものの、「気分が落ち込む」「イライラする」(26%)など心の不調もあることが判明。
春バテの原因は「気温差」! 自律神経のバランスが乱れがちに…
春は、気温が変わりやすい季節…東京有明医療大学教授 川嶋朗先生によると、その気温差が春バテにつながっているのだそう。
「春は、移動性高気圧が次々にやってきて低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わるため、天気や気温もめまぐるしく変わる季節。1日の中の寒暖差や、短期間での寒暖差が激しくなるため、気温差に身体が対応しようとエネルギーを消耗し、自律神経のバランスを崩しがちになり、『疲れ』や『だるさ』を感じやすくなります。」
春は、入学・卒業、異動、転勤など、自身や家族の生活が大きく変化する季節でもあります。自分でも気がつかないうちに緊張感やストレスが生じ、自律神経が乱れ、「春バテ」症状を感じやすくなることも。
さらに、ここに花粉症やアレルギー症状のかゆみなどの体質的要因が加わると、ストレスが重なり、さらに精神的なダメージも受けやすくなります。
首を冷やしちゃダメ! 春ファッションはスカーフで暖かく♪
すぐに試せる! 春バテ対策のふたつのポイントを、川嶋朗先生に聞きました。
■1.外に出る瞬間に「寒い!」と感じないよう、首を温めて
東洋医学では、身体の外からやってきて変化を起こす「外的要因」を、「風・寒・暑・湿・燥・火(熱)」の6つの気(エネルギー)に分けています。それら6つの気が「邪」となって、人間の体内に入り悪さをすることで、病気になると考えられてきました。
「寒い」と感じた瞬間に、東洋医学でいう「風」の病が身体に入り込み、自律神経が乱れ、風邪や体調不良の原因に。ここで「首」を温めることで、血管内の血液に温度が伝わり、副交感神経が優位に! 温まった血液が全身に送られ、内臓や手足の先まで体全体がポカポカになります。
「寒い」と感じる前に、肌に直接貼れる温熱シートやホットタオルで首の後ろを温めたり、スカーフやネックウォーマーなど首を温めるアイテムを使って、外出するときも首元を暖かくしましょう♡
首元だけでなく、急な冷え込みに備えて、カーディガンなどの羽織ものを常に持ち歩くことも忘れずに。
■2.炭酸入浴でリラックス♪
炭酸ガス入りの入浴剤を入れた 38~40°Cのお湯に首まで浸かると、10分ほどで全身の血行が良くなります。また、炭酸ガス入りのお湯は、末梢の血管を拡張して血流をよくするため、短時間で身体を温めることができます。
寝る前にぬるめのお風呂に入って、しっかりと副交感神経にスイッチを入れれば、寝つきもよくなります。なお、約41℃以上の熱いお湯での入浴はリラックスの妨げになるので避けた方が…。
お花見やピクニックなどのシーンでも冷え対策をしっかりして、春バテを感じないように気をつけて♡
情報提供元/ウーマンウェルネス研究会
初出:しごとなでしこ