プチ不調に効果を発揮してくれる「漢方のチカラ」
女性のプチ不調に効果を発揮してくれるのが漢方。女性特有の生理の悩みや子宮ケアにもいいとか! オトシゴロの私たち。だからこそ、そろそろ漢方のチカラを借りてみませんか?
今回は書籍『子宮力を上げる漢方レッスン』(KKベストセラーズ)を監修する、薬日本堂にお話をうかがいます。
■1:漢方薬って、何?
漢方には、鍼灸、気功、整体、薬膳、養生などの考え方がありますが、漢方薬はその中の治療法のひとつ。植物や動物、鉱物などから作られる「生薬(しょうやく)」を2種類以上組み合わせたもの(※ただし例外もあり)が「漢方薬」と呼ばれるものです。
中でも植物の根や樹皮、葉、種子、果実などが多く使われ、身近なところでは、ショウガやごま、みかんの皮なども生薬として利用されています。その処方数は200種類以上におよぶので、その人の体質や状態にダイレクトにアプローチすることが可能です。
■2:漢方薬ってどうやって飲むの?
漢方薬にはいろいろな飲み方がありますが、一番効果を発揮するのは、生薬がブレンドされたティーパックをじっくりと土瓶で(鍋が成分を吸収してしまうため、鉄瓶や銅便はNG)30分ほど煮出し、その煮汁を飲むという服用の仕方。
とはいえ、この方法は時間や手間がかかるため、その煮汁が粉状に加工されている粉薬タイプや錠剤タイプが最近では主流。水やぬるま湯で薬を飲むような感覚でさっと飲めて携帯もできるのは、忙しい女子的にはありがたい!
ただ、やはりオススメなのは、本格派の煎じ茶。時間がある人は、煎じ薬にチャレンジしてみるのもいいかも。
■3:漢方薬にはどんな効果が期待できる?
早ければ、1〜2か月でなんとなく変わったかも…と体の変化を実感できるのだとか。さらに続けると、3〜4か月目でしっかり実感できてくることが多いそう。そのまま飲み続けて体の状態が改善されてきたら、徐々に服用する量を減らし、半年で卒業…というのが、順調といわれているスパン。
漢方薬を減らしても困った症状が出てこなくなったということは、自分の体質でコントロールできているということ、つまり「体質改善」できているので、ゴール!
症状がよくなってきたら漢方薬はやめて、お茶や健康食品などの体に影響の少ないものに変え、長い目で体調を整えていきます。
■4:漢方薬はいつ飲むのがベスト?
薬によっても異なりますが、基本的には煎じ茶は1日1包を煮出し、2〜3回にわ分けて服用します。粉薬や錠剤の場合は、規定の分量を1日に2〜3回服用します。複数の生薬が配合されているので、薬が吸収しやすい空腹時である「食間」に飲むことで、効果を得やすくなります。
食間というと、食事と食事の間をさすので、なかなかタイミング的にも忘れがち。この取材を機に漢方デビューした我々編集部も、食間に飲むというのが、つい忙しくて忘れてしまって意外と難しい…、という声も。
筆者の場合、1日分の3包を「朝・昼・晩」と自分が絶対に立ち寄るスペースに1日の始まりにおいておくことにしました。例えば、朝なら、絶対に持って出るスマホや財布の上に。昼なら、パソコンの近くに。夜なら、缶ビールの上に…(意味ないか…笑)。そうすることで、服用のタイミングを逃すことなく、きちんと習慣化することができてきた気がします。
■5:飲み始めて、どう変わった…?
実際に漢方薬を飲み始めたという人に話を聞くと…
✔︎「なんとなく、体が軽くなってきた気がします! あと、食欲が出始めました。30をすぎたあたりから、食欲がなくなっていくのが少し気がかりだったので、これはとてもうれしい変化。おいしいものをたくさん食べられるというのはすごく幸せ♡」」(出版・35才)
✔︎「今まで、なんとなくだるいと感じているだけだった自分の体調について、繊細に観察をできるようになりました。気になっていた冷えも、だいぶ解消されてきたような印象。湯船に入ると、足が冷えすぎていたため余計に湯船が熱く感じていたのですが、最近はその印象は改善された気がします。時間に余裕がある日は、コトコトと土瓶で煮出したものを飲むのも、リラックスできるいいひとときです」」(PR・32才)
など、症状に瞬時に効く薬とは異なり、体全体の調子がよくなっていくという声が多いようです。
半年後に体のプチ不調にサヨナラできている自分を想像してトライしやすいかもしれないですね。ひとまず半年間続けてみてください。
教えてくれたのは…
ニホンドウ漢方ブティック 青山店
住所:東京都港区北青山3-3-13
電話:03・5775・6932
営業:11:00~20:00(定休日なし)
※薬日本堂が監修する書籍『子宮力を上げる漢方レッスン』(KKベストセラーズ)には、漢方に対するより詳しい内容が解説が掲載されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
初出:しごとなでしこ