値段を尋ねるときに使う「How much?」。実は相手にはちょっと失礼に伝わっているかも…
あなたの英語、思った通り伝えられていますか?
英語がうまく伝わらないとき、その原因は発音でも文法でもなく、私たちに染みついた英語のかんちがいかもしれません。
例えば、旅行先で値段を尋ねるとき「いくらですか?」と言いたいときは、
「How much?」
こう表現する人が多いはず。しかし、実は日本人がついつい言ってしまいがちなかんちがい英語でした!
「いくらですか?」と言いたいのに、「なんぼ?」と聞こえているかも…
なんと! これだと、ラフな印象を相手に与えかねません。
How much? だけ言うと、「いくら? ねぇ、いくらなの? 値下げしてよ」といったニュアンスになってしまいます。値下げ交渉をしたいときなら使う表現かもしれませんが…。アメリカでもHow much? はもちろん通じますが、威圧感や上から目線や上から目線な印象を与えかねません。ここはHow much is this / that? と主語・動詞のあるきちんとした文章で尋ねるべき。省略した文章はカジュアルな感じ、失礼な感じになりやすいと覚えておきましょう。(ついつい出ちゃう! 日本人のかんちがい英語より)
では、実際にはどう話すのがいいのでしょうか? それは省略せずにフルセンテンスで伝えればいいのです。
日本人にとって、英語は母国語ではありません。だから、英語をネイティブのように話せないのはごくごく当たり前です。
でも、相手を困らせたり誤解されたりするような爆弾発言はできれば控えたいものですよね。今回紹介した「かんちがい英語」を取り除いて、“会話のキャッチボール”を楽しんでください♪
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは...ゲーリー・スコット・ファイン氏
米オレゴン州出身。早稲田大学非常勤講師、立教大学助教、東海大学教育開発研究所准教授を経て、東海大学高輪教養教育センター教授。NHK Eテレ「ニュースで英会話」出演、「リトル・チャロ2」「同4」「プレキソ英語」監修。テレビ、ラジオ、執筆活動など、日本人の英語習得をサポートするため幅広く活躍している。