三澤彩奈さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、ワイン醸造家・三澤彩奈さん。
日本ワイン発祥の地とされる山梨県で、100年近くに渡り代々ワインを作り続ける「中央葡萄酒」の5代目にして、創業以降はじめての女性醸造責任者。
醸造家であった父の背中を追い、醸造家になることを決意。
日本の大学を卒業後、2005年にフランス・ボルドー大学醸造学部に留学しフランス栽培醸造上級技術者資格を取得し、その後南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンチンでワイン作りを学びました。
そして、上品で繊細な味のワインが世界から注目を集め、2014年に世界最大級のワインコンクール「Decanter World Wine Awards」で日本ワイン初の金賞を受賞し、世界のワイン業界で注目を集めました。
さらに2015年には2年連続となるリージョナルトロフィー(アジア地域最高賞)を受賞しています。
三澤彩奈さんの「7つのルール」
さて、そんな三澤さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…
1.絶対に日焼けしない
夏から秋にかけては、ぶどうの収穫のために屋外で長時間作業をすることも。日焼け対策には抜かりがなく、日焼け止めを塗ったうえで帽子を被り、タオルを巻き、パーカを羽織るなどの徹底ぶり。
2.1粒1粒目で確認する
海外では機械を使うこともあるぶどうの収穫ですが、三澤さんのワイナリーでは手作業で収穫。1粒1粒目で確認し、傷んでいる粒などを選別しているのだそう。この手間が“そこそこのワイン”と“偉大なワイン”の別れ道になるのだとか。気が遠くなるほどの地道で繊細な作業に感服です…!
3.カレーは食べない
三澤さんの母がスタッフのためにカレーを作っても、三澤さんが食べるのは別のメニュー。テイスティングに影響が出るのを避け、刺激物は食べないようにしているのだそう。カレー以外にもキムチやチョコレートなども食べないのだとか。
4.白ワインは常温で飲む
ワインを熟知している三澤さんがワインを飲むときに気をつけていることが。白ワインだと通常は冷やすことが多いけれど、香りや味が感じ取りにくくなってしまうため常温で飲むのだそう。
5.料理酒にはワインを使う
料理をするとき、料理酒には日本酒の代わりにワインを使うのが定番。豚汁にもワインを加えることも。ワインを使うことでより風味がよくなるそう!
6.心を込めてワインを売る
数多のワインの中で自分のワインを選んでくれるだけでありがいのでお客様を大切にしたいという。そのため、時間を見つけては自社のワインショップで販売にあたることも。心を尽くしてワインを作っているので心を込めてワインを売りたい。
7.山梨に骨を埋める
ぶどう畑が見えるところで育ってきたため、「死んだらぶどう畑に埋めてほしい」と思うことも。ワイン醸造家として世界から認められるようになったいまも、栽培のこともワイン作りのことももっと勉強したいという。
「山梨に骨を埋める」というほどにワインに情熱を注ぐ三澤さんが作ったワイン、一度味わったら虜になりそう…!
文/かわはらりな
次回の「7ルール」の放送は、3月6日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、学歴重視の建築界で下克上を起こす、人気建築家の吉田愛さん。
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初出:しごとなでしこ
ワイン醸造家 三澤彩奈
1923年創業、中央葡萄酒の4代目オーナーの長女として生まれ、現在は醸造責任者を務める。日本の大学を卒業後、2005年にボルドー大学ワイン醸造学部に留学しフランス栽培醸造上級技術者資格を取得。その後、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンチンで研鑽を積む。2014年に世界最大級のワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受賞。2015年に2年連続となるリージョナルトロフィー(アジア地域最高賞)を受賞。