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2018.02.08

深呼吸するようなひと時を。器のセレクトショップ「銀座 日々」が待望の復活!

コンサルティング会社 ブルーム&グロー代表・大島文子がセルフブランディング術をお届けするコラム。今回は、2月3日にオープンした、日本の優れた作り手の器や工芸品の店「日々(にちにち)」のブランド誕生から14年の物語りについて。

日本の優れた作り手の、器や工芸品の店「日々(にちにち)」が復活!

こんにちは。ブランディングコーチの大島文子です。

2月3日の節分の日、銀座の片隅にひっそりととても素敵な店がープンしました。日本の優れた作り手の、器や工芸品の店「日々(にちにち)」です。

銀座 日々(にちにち)

実は「日々」は、14年前にエポカ ザ ショップ銀座のオープン時、地下1階でスタートした器のブランドです。

当時、エポカ他のブランディングや広告宣伝に携わっていた私も、立ち上げに参加していました。

ディレクターから、「ファッションブランド内に美しい本物の器の店を!」との指令を受け、コンセプト、ネーミング、ロゴマーク、内装、PR、などに関わった思い出深いプロジェクトです。

料理も器も大好きだったとは言え、工芸の世界は未知の領域。

多くの方々に指南頂き、ご縁を手繰り寄せ「本物」の世界に触れさせてもらった数年。

その時、このプロジェクトの責任者を務めたのが今岡美樹さん、創業早々に主力メンバーとなったのが根本美恵子さんでした。

根本さん 今岡さん
左手が根本さん、右手が今岡さん

実は今岡さんは私がコスメカフェをプロデュースした時の同僚で、その丁寧な仕事ぶりに惚れて日々プロジェクトに巻き込んでしまった人。同じアパレル内とは言え、コスメのプロから工芸の世界への転身でした。

コスメでもファッションでも器の店でも、いつも静かに情熱をもって心を込めて仕事と向き合う人です。そんな彼女が器の世界に飛び込んで、培ったスキルを活かし新しいことにたくさん挑戦する姿を見てきました。

オープン前からは仕入れ準備のため目利きの方々の薫陶を受け、全国の作家の元に通い仕入れを交渉し…。オープンしてからは作品展の企画、仕入れ、接客と根本さんと二人三脚で試行錯誤を繰り返し。

作家の作品は制作数も限られ、作品展の予定も数年先まで埋まってるのが常識です。
お客様が「買いたい」と思っても作品展にいち早く足を運び購入しないと、次はいつ手に入るかわからない。

まして人気作家への企画展や仕入れの依頼となると…。

そんな世界に、銀座のセレクトショップの地下に出来た店が彷徨いこみ「作品を取り扱わせてください」と交渉していくのです。

当初作家さんにとっては、さぞ疑心暗鬼な店だったことと思います。

今岡さんと根本さんはそんな時から作品展の企画に奔走し、ご縁を繋ぎ、お客様や作り手さんとの信頼を繋ぎ続けてきた人です。

そうして14年。

日々は、器好きはもちろん目利きの料理店主方やその道のプロの方々、海外からも来られる日本の伝統技術を愛する方々などがふらっと立ち寄る、心豊かな美しい空間になりました。

私も退職して10年近くを経ても時々立ち寄りたくなり、ここで求めた器は、長らく我が家の食卓を豊かにしてくれています。

私事ですが、あの立ち上げ当時、ファッションだけでなくさまざまなジャンルの美しい物を知るチャンスを得れた日々は、今の自分自身にとって公私ともにかけがえのない経験でした。

そんな日々が、昨年秋、エポカ ザ ショップ銀座の閉店と共に幕を下ろしました。

その日々を今岡さんと根本さんが独立して、ブランドを引き継ぐ計画がある、と知ったのは昨年末。

この店を長らく大切に思ってくださっている方々の支援を受け、2人でショップオープンの準備を始めていました。

元の経営元のアパレルから円満にブランドを譲渡され、会社を設立。2月3日、銀座松屋裏手に「銀座 日々」として再スタートを切りました。

以前の店の中央にあった大きくて長い一枚板のテーブルや棚も移設され、14年間の時を刻みながらも新しく明るい空間、新生「銀座 日々」として生まれ変わりました。

銀座 日々 店内

日本の美しい工芸品を日常使い。

新生「銀座 日々」のオープニングを飾るのは「泉泰代 作品展」(2/3〜8まで)

店内には、美しい漆の器や、木目を生かしたかわいい小箱が並びます。

漆の器 小箱

作家の手で一つずつ形作られた作品は、柔らかな温かみのあるフォルムと木の持つ伸びやかさ、漆のモダンな艶が美しく、なんとも言えない品の良さを感じます。

泉泰代さんの作品展は数年に1度しか開催されないそうで、何年もかけて作られた、世界でたったひとつの宝物に出会える作品展です。

作品展の合間には、以前同様、普段使いの器を常設販売。

さまざまな作家の器の中から、自分のお気に入りを見つけられます。

光藤 佐の作品
光藤 佐の作品
安齋 新・厚子の作品
安齋 新・厚子の作品

自分遣いはもちろんですが、大切な方へのギフト探しにもピッタリなお店だと思います。

なんでも便利にスピードアップする昨今、私もご存じの通りAmazon大好き族です。

でも、そんな日常だからこそ、、、

丁寧に作られた器を日常使う。
世界に一つだけの作品を贈る。

そんな深く深呼吸するようなひと時を大切にしたいですね。

銀座の器のお店、工芸品の店というと、マダム向けの敷居が高いイメージがあるかもしれません。

「銀座 日々」は、明るい店内で今岡さんと根本さんが優しく迎えてくれるとても入りやすい雰囲気です。お二人とも元はアパレル勤務のしごとなでしこですから♡

ぜひお店で自分だけのお気に入りと出会ってください。

この春の作品展スケジュールは以下の通りです。

詳細は公式サイトをチェックしてください。

2月3日(土)~8日(木) 泉 泰代作品展(漆)
2月23日(金)~28日(水) 中島洋一作品展(織)
3月16日(金)~21日(水) 中尾万作作品展(陶)
3月23日(金)~28日(水) 高橋禎彦作品展(ガラス)
4月6日(金)~11日(水) 村上 躍作品展(陶)
4月13日(金)~18日(水) 杉島大樹作品展(金工)
4月20日(金)~25日(水) 森本 仁作品展(陶)等

【ショップ概要】
店名:日々(にちにち)
住所:東京都中央区銀座3-8-15 APA銀座中央ビル3階
電話番号:03-3564-1221
営業時間:12:00-19:00(作品展最終日は17:00まで)
定休日:木曜日・年末年始

銀座 日々

初出:しごとなでしこ

大島文子 BLOOM&GROW INC 代表取締役/ブランディングコーチ

資生堂ザ・ギンザ、三陽商会、パルグループ等にて日本発ブランド及びセレクトショップのブランディングや広告宣伝等マーケティング全般を担当。ファッション分野にとどまらずライフスタイル雑貨・ショップ等もプロデュース。大人女子に素敵な時間を提供するブランド育成のための、ブランディング&プロモーションコンサルティング会社(株)ブルーム&グローを設立。インスタグラムも更新中。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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