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2018.01.26

思い立ったら即行動! 営業職から転身した上野真里子さんの「夢の叶え方」

コンサルティング会社 ブルーム&グロー代表・大島文子がセルフブランディング術をお届けするコラム。今回は、ヒールをクイックに取り換えられるシューズブランド「ターニャ ヒース パリス」を日本で展開する上野真里子さんの夢の叶え方をお届けします。

ヒールを取り換えられるパンプス、「ターニャ ヒース パリス」って知ってる!?

こんにちは。ブランディングコーチの大島文子です。

しごとなでしこの皆さんは、毎日のヒール疲れ対策どうしてますか?

置き靴? それとも、バッグの中にフラット常備?

ある程度ヒールのあるパンプスは、きちんと感が必要なビジネスシーンには欠かせない仕事道具ですよね。でも毎日歩き回り、立ち続け、PC入りの重いバッグや帰宅時のお買い物…女性の脚への負担は相当なものです。

この数年海外で注目を集めているのが、ヒールをクイックに取り換えられるシューズブランド「ターニャ ヒース パリス」。パリのシューズブランドが軒を連ねるRue du Dragon、そこにショップを持つブランドです。

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高さ4.5cm〜8.5cmのさまざまなデザイン・スタイルのヒールが100種類を超えるバリエーションで揃い、シューズ底にあるボタンをクリックしながらヒールをスライドするだけで、付け替えができるというのが特徴。

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モダンで洗練されたパンプスやサンダル、遊び心あるヒールバリエなど、機能だけでなくスタイルアップするデザインが支持を集めています。2012年にターニャ ヒースさんがパリで立ち上げ、今ではパリだけでなく、トロントやベイルートにもショップがあります。

今回は、この「ターニャ ヒース パリス」の為に単身でパリに赴き、日本で総代理店をスタートすることになった女性、上野真里子さんをご紹介します。

「ターニャ ヒース パリス」のシューズについては、このムービーをご覧ください。

日本でターニャ ヒース パリを展開する、上野真里子さん(31)インタビュー

医療機器メーカーで営業職として活躍していた上野真里子さんも、靴の悩みを抱えながら働くしごとなでしこのひとりでした。

その上野さんが、この春から本格的に日本で「ターニャ ヒース パリス」の代理店を始めることに。「以前からいつか独立したかった」という上野さんに、夢を叶える為にスタートした「ターニャ ヒース パリス」のこと、今までの仕事についてなどお話を伺ってきました。

上野真里子さん ターニャ ヒースさん
写真左:上野真里子さん 写真右:ターニャ ヒースさん

−−約10年勤めていた医療機器メーカーを退職、独立された経緯を教えてください。

上野さん:医療機器メーカーで営業職として働いていました。ヒールを履いて何件も病院を足で周り、時には手術の立会いなどで立ちっぱなし、1日の終わりには歩けなくなってしまう毎日。予備の靴を大きなバッグに入れて持ち歩いても、カタログやPCなどで荷物が大きく重くなるだけ。そんな時 「ヒールを取り外し、替えられる靴」を作れないかな?と考えました。

前から起業に興味もあり、靴ブランドを作れないかと。そこでリサーチした時に出会ったのが、世界で始めてヒールを取り外し出来る靴「ターニャ ヒース パリス」でした。自分で作りたかったけど、既に特許も取得されていて、ヨーロッパでの展開も始まっていました。今から3〜4年程前のことです。

その頃ちょうど営業でトップの成績を収めることができて…仕事が評価されて企画開発を任されることに。独立のことを頭の片隅に置きながらも、新しい企画開発の仕事に集中しました。その結果、納得のいく新製品が出来上がり、医療現場で使用されるまでに。

この製品が作れたことでひと区切りついたと思えたこと、独立してビジネスをしたいとの長年の思いから、思い切ってパリのターニャにコンタクトをとってみたんです。

そこから急遽ターニャに会えることになり、パリに行きました。それが昨年の6月。ターニャに会えて、ブランドに共感すると共に、ターニャも私の思いや考えを信頼してくれて。そのまま翌日にはパリ郊外にターニャが持つヒールの工場も案内してくれ、日本の代理店としてのプランがスタートしました。

−−その頃はまだ会社員?

上野さん:そうです。昨年10月に退社し、11月に起業したばかりです。

−−凄い出会いですね!

上野さん:ターニャが「私はこの靴を女性の美しさの為にだけ作っているのではないの。女性を痛みから解放するため。世の中の女性により多くの選択肢を与える、そのビジョンのために作っているの」と話してくれたんです。それを聞いた時、私も「このブランドを日本に持って行きたい!」と強い思いが生まれて。ターニャが日本でのビジネスに興味ある?と聞いてくれた時、「やります!」と即答していました。

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−−医療機器の開発はヒトの健康や医療に関わる仕事。ファッションビジネスとは全くの異業種ですよね。でもお話を伺っていると、美しさと共に、健康や快適な日常の為のアイテムでもある靴ブランドに上野さんが出会った運命を感じます。とはいえ、独立して新しいビジネスを始めるのは大変勇気もいるかと。不安はなかったのですか?

上野さん:営業でトップの成績を納めることができた時期に、経営者だった祖父が亡くなりました。その時に、「与えられた人生の長さは限られている」ということを初めて真剣に考えさせられたんです。祖父の影響もあり、私も起業したいという思いが強かったので、一度の人生だからやりたいと思ったこと全てにチャレンジしてみようと決めました。周りの助けに感謝しながら、自分を信じて前に進もうと思います。

−−上野さんにお会いして、新しいことに挑戦されるエネルギーを強く感じます。最後に、ターニャ ヒース パリスの日本での今後の展開を教えてください。

上野さん:今、朝日新聞のクラウドファンディング『A-port』でテストマーケティングとして一部販売をしていますが、本格的な展開は今年4月を予定しています。ポップアップや試着可能なショールームなど。その前にオンラインストアをスタートする予定です。今はフェイスブックとインスタグラムでニュースやブランド紹介を配信していますので、チェックして頂けたら嬉しいです。


インタビューを終えて、自信に溢れた上野さんの笑顔は、今まで培った営業力やマーケティング&プレゼン力など、ベースとなるビジネススキルとご自身のパワーが源と感じました。

「ターニャ ヒース パリス」の日本デビューはこれから。しごとなでしこの1人、上野さんが手がける、仕事に、自分の人生と毎日を頑張る女性のためにスタートした夢を叶えるブランドです。

ぜひこれから、注目してください。

TANYA HEATH Paris

初出:しごとなでしこ

大島文子 BLOOM&GROW INC 代表取締役/ブランディングコーチ

資生堂ザ・ギンザ、三陽商会、パルグループ等にて日本発ブランド及びセレクトショップのブランディングや広告宣伝等マーケティング全般を担当。ファッション分野にとどまらずライフスタイル雑貨・ショップ等もプロデュース。大人女子に素敵な時間を提供するブランド育成のための、ブランディング&プロモーションコンサルティング会社(株)ブルーム&グローを設立。インスタグラムも更新中。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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