取引先との宴会に向かう最中、先輩から
「今日のクライアントさんは、カラオケが大好きだから、二次会はきっとカラオケかな。合いの手を返して盛り上げてね!」
と言われたら、どんなことを頼まれた気になる?
クライアントが歌っているときに「ハイよ〜」「どっこいしょ〜」など歌に合わせて盛り上げるのは、なんとなくわかる人も多いはず。
ところで、この「合いの手」って、そもそも“返す”もの? それとも“入れる”もの?
どちらの表現も耳にするだけに、正しい言い方に自信がない人もいるのでは。
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「合いの手を○○○」あなたは、どちらを使いますか?
1.入れる
2.返す
正解は?
1.入れる
冒頭の先輩のように「合いの手を返す」と言っている人もいますが、正しくは「入れる」です。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では82%が正解していますが、17%つまり2割弱の人が、誤った表現を正しいと思ってしまっています(2018年2月13日現在)。
「合いの手」は、民謡でいえば「ア、ソレ」「ドッコイショ」などの掛け声。上手にさし入れて、会話を盛り上げましょう。
※ ※
あい‐の‐て【合(い)の手/相の手/間の手】
(1)邦楽で、歌と歌の間に、三味線などの伴奏楽器だけで演奏する部分。
(2)歌や踊りの調子に合わせて入れる手拍子や囃子詞(はやしことば)。
(3)相手の動作や話の合間に挟む別の動作や言葉。「合いの手を入れる」
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ