先日、お正月の「おせち料理」で姑からのイジメに遭う悲惨なお嫁さんたちを紹介しましたが、食べ物がらみのイジメってまだまだあるみたいです。
■1:「あんた“ごはん食い”だから、冷や飯食べてよ」(38歳/フリーランス)
嫁A未「私、白米が大好きで、いつも夕食でもお茶碗3杯は軽く食べるんです。でも、夫の実家に行ったときに言われたひと言には、本気で傷つきました」
編集部「たくさん食べるお嫁さんって、健康的でいいと思うんですけど、何があったんですか?」
嫁A未「台所に一緒に立って義母と夕食の準備をしていたら『あんた“ごはん食い”だから、今日からは冷や飯食べてよ』って……。実は、これまでは子どもが欲しくて不妊治療をしていたんですが、最近になって諦めたんです。それを知ったせいなのかはわからないんですが、炊きたてご飯ではなく、冷凍してあったご飯を食べるように言われました……ちなみに義母は、ほかほかの炊きたてごはんを美味しそうに食べてました」
編集部「ひどすぎる! 嫁は孫を生むだけの存在じゃないのに! それにしても“ごはん食い”って言い方も、キツイですね」]
▲冷凍ご飯ならどれだけ食べても文句は言われないそう。でもこれが続くかと思うと夫の実家に行くのは本当に気が滅入ります…とA未さん。
■2:「あなたはそっちじゃないの、こっち」(32歳/経理)
嫁B佳「夫の実家に帰省したときに、アイスクリームをみんなで食べることになったときのことです。義母から渡されたのは、私だけが1箱6本入りの棒アイス1本。で、義母と夫、子どもたちは1個ずつお高い値段のハーゲンダッツアイスだったんです」
編集部「えっ!? つまりお嫁さんだけが、お買い得パックのアイスを食べさせられたということ!?」
嫁B佳「そうなんです。義母が『アイス買っといたわよ~食べましょ~』って言うから『わぁ~、美味しそう!すみません』なんてお礼を言ったら『あなたはそっちじゃないの、こっち』って言われて、すでに封が開いている箱から、小さな棒アイスを1本突きつけられました」
編集部「そこで平然と小包装のアイスを食べちゃうあなたのご主人って……」
▲棒アイスが嫌なのではなく、むしろ好きなんです。ただ主人や子供と差をつけられたのが気分悪い…とB佳さん。気持ちわかります。
■3:「私だけ明らかに“おかずの何か”が違います」(34歳/アパレル)
嫁C沙「夫の実家で食事をするときには、おかずの“何か”が明らかに私だけ違うんです」
編集部「ん? どういうこと?」
嫁C沙「お魚でもお肉でも、私のお皿だけサイズが小さいか種類が違うか、量が少ないかのどれかなんです」
編集部「ええっ!? 随分と露骨なことをするお姑さんですね」
嫁C沙「はい。義父はすでに他界していて、いつも義母の彼氏(!)と夫と私の4人で食事をするんですけど、量が少ないのはまだいいほうです。ひどいときには、私以外は牛肉のステーキなのに私には鶏肉だとか、みんなは金目鯛の干物を食べているのに私だけアジだったこともありました」
編集部「ご主人は、何も言わないんですか?」
嫁C沙「言わないですね。前に一度だけ、義母の彼氏が『C沙ちゃん、こっちも食べなよ』っておかずを分けてくれようとしたら、義母が『私の愛を、勝手に嫁にあげるなんて、ヒドイ!』とかってものすごい勢いで怒り出して。バカバカししくて知らん顔してますけど」
編集部「色んな意味で不思議な夕食の風景が浮かびます……」
▲義母が食事をつくってくれているんだし、私が不満をもつのはおかしいですか? 私はワガママな嫁なのでしょうか…とC沙さん。いえいえ、自分を責めないで! 意地悪なお姑さんのせいなんですから。
イジワルな義母たちの食べ物にまつわるイジメって、本当にえぐい! 食べ物の恨みって、怖いのに。いつか何かで恨みを晴らしたいお嫁さんもいるかも? お嫁さん、こんなイジメにも負けないで!
初出:しごとなでしこ
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。