古株つや子さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、チーズ職人・古株つや子さん。
2009年に本格的にチーズ作りを始めると、わずか5年後、国産チーズコンクール「JAPAN CHEESE AWARD」で金賞を受賞。
食通をうならせる味で、JALのファーストクラスの機内食や「星野リゾート」系列のホテルのほか、50以上の飲食店で採用されている実力派のチーズ職人です。
親元を離れてはじめてわかった「牧場の良さ」
祖父の代から続く酪農一家の末っ子として生まれた古株さんは、幼い頃から牧場で作った乳製品が好きだったそう。
でも、子どもの頃は、牧場特有の匂いや両親が忙し過ぎて家族の時間がもてなかったことから、家業を継ぐことは考えていなかったとか。
そんな中、古株さんは美容専門学校を卒業し、美容師の道へ進むことに。
そこで実際に親元を離れてみて、はじめて牧場の良さがわかったのだといいます。そして、「自分にしかできないものはなにか」と考え、乳製品の中でも特にチーズが好きだったことから、チーズ作りをすることを決意したのだとか。
2012年にはチーズの本場フランスで修業。その後、実家に戻り、チーズ作りに没頭することに。
そして、何度も試行錯誤を重ね、完成したチーズが「つやこフロマージュ」。2014年国産チーズコンクール「JAPAN CHEESE AWARD」で金賞を受賞しました。
古株つや子さんの「7つのルール」
さて、古株つや子さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…
1.機械より自分を信じる
ミルクに含まれる酸の度合い(pH)を機械で測っているが、最終的には自分の目や舌でミルクの状態を見極め、工程を組み立てているそう。
2.一度では食べきれないサイズで販売する
古株さんのチーズ作りには、サイズにもこだわりが。熟成段階を楽しんでもらいたいので、あえて一度では食べきれないサイズを作っているのだそう。
3.昼食は抜く
工程の合間に味見をしたりするが、味覚がブレないようにするため、昼食は基本何も口にしない。5年間昼食を摂らない生活をしてきたという徹底ぶり。
4.前髪はまゆ上3cm
自分の前髪は「まゆ上3cm」が調子が良い。前髪にハサミを入れることが仕事へのスイッチになっているのだとか。元美容師の腕を活かして、娘さんの散髪も行っているそう。
5.仕事前に車のエンジン音を聴く
毎朝、仕事への気合いを入れるために愛車のエンジンをかける。どこかに行くわけでなくても、エンジンの音を聴くことで気持ちが高ぶるのだそう。
6.鍋は少しずつ大きくする
コンクールで金賞を受賞してからチーズの注文も多くなってきているけれど、どんなに多忙を極めても、一度に大量に作ることはしないという考え。繊細な味の変化に対応するため、鍋は徐々に大きくしているそう。
7.欲は隠さない
目標を実現させるために心がけていることは、「欲は隠さないようにする」ということ。やりたいことを口に出して言うことで、周りから助けてもらったり協力してもらえる。
前回の前田敦子さんも言われていましたが、「やりたいことは口に出す」という言葉が印象的でした。古株さんのこだわりが詰まったチーズをぜひ一度食べてみたい…♡
次回の「7ルール」の放送は、12月19日(火)よる11時~11時30分です(年内ラストの回になります! )。主人公は、クリスマスシーズンにも大活躍の空間デザイナー・長谷川喜美さんです。
しごとなでしこでは、番組の内容をもとに彼女にフォーカスしていきたいと思いますので、是非チェックしてくださいね♡
初出:しごとなでしこ
チーズ職人 古株つや子
1984年生まれ 滋賀県出身 33歳。滋賀県竜王町で牧場を営む酪農一家の末っ子として生まれる。美容専門学校を卒業後、美容師の道に進むが、2009年に実家の牧場でチーズ作りを開始。北海道・十勝で基本を学び、2012年に単身で本場・フランスの酪農家の元で修業しチーズ製法を習得。帰国後、試行錯誤を重ねて作り上げた「つやこフロマージュ」が2014年に「JAPAN CHEESE AWARD」で金賞を受賞し話題に。現在、JALファーストクラスや星野リゾートでチーズ製品が採用される人気ブランドになる。