桜林直子さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、クッキーショップオーナー・桜林直子さん。
東京・富ヶ谷にある、クッキーショップ「SAC about cookies」。カラフルなアイシングでSNS映えするクッキーを目当てに、「美味しくてセンスがいい」「大切な人に贈りたくなる」と多くのファンが訪れ、インターネットでの注文も殺到するほどの人気ぶり。
桜林さんは、そのクッキーショップのオーナーです。
しかし、桜林さんはクッキー職人ではなく、自身はレシピとデザインを考えるだけ。実際のクッキー作りは全てスタッフに任せています。
また、私生活ではシングルマザーで、娘さんは現在15歳にして“あーちん”という名前でプロのイラストレーターとして活躍中。「ほぼ日刊イトイ新聞」などで連載を持っています。
桜林さんがクッキー屋をはじめた理由は「不自由なく暮らすため」
幼い頃から特にやりたいことがなかった桜林さんは、製菓専門学校を卒業し、21歳でチョコレート専門店に就職。お菓子に情熱を注ぐ社員たちの中で、桜林さんは事務や経理など裏方の仕事ばかりを任されたという。
その後、23歳にして子どもを授かり結婚するも、翌年には離婚。シングルマザーとして娘さんを育てていくことを決意したそう。
シングルマザーとして仕事と育児にすべてを捧げる20代を過ごした桜林さんですが、娘さんが小学生になった時に気がついたのは「長い夏休みに一緒にあげられない」こと。
娘さんとの時間を作りたいが、二人で暮らしていくお金も必要…。
考え抜いた末、クッキー屋さんの開業に至ったのだそう。
なぜクッキー屋にしたのかというと、ケーキ屋であれば冷凍庫やショーケースなどを揃えないと始められず、借金をすることが前提になる。でもクッキーなら、常温で大丈夫。テーブル1つあれば置いておけたり、お菓子の中でも賞味期限が長く、全国に宅急便で送ることもできる。
そのようなことを考えながらお菓子の中でトーナメント戦をした結果、クッキー屋にすることに至ったそうなんです。
桜林直子さんの「7つのルール」
さて、そんな桜林直子さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…
1.「美味しい」だけでなく「モテる」クッキーを作る
男性から可愛いクッキーをもらうと女性は喜ぶ。美味しいクッキーは山ほどあるが、そういうモテるクッキーはあまりない。食べて美味しいのが当然だが、見た目も大事にしている。
2.スタッフに夢組と叶え組を組み合わせる
スタッフを「夢組=やりたいことがある子」、「叶え組=やりたいことがない子」に分け、組み合わせている。「やりたいことがある子」は気持ちは強いができないことも多い。対して「やりたいことがない子」は、「やりたいことがある子」に必要とされることにやりがいを感じたりする。やりたいことがあることが良いというわけではない。やりたいことがなくても、誰かのやりたいことを叶えてあげられるのも才能。
3.娘のお弁当を作り続けるためにSNSにアップする
毎日娘のお弁当を作り、SNSにアップしている。お弁当作りは面倒なので、作り続けるため、また、どうせやるなら楽しくやりたいためにそうしている。
4.考えるために歩く
昔から考え事が多いタイプ。歩くのが好きなので、歩きながら考えることが多い。
5.不機嫌禁止
不機嫌でいてお互いにいいことは何もないので、禁止。「不機嫌なことをアピールして人を動かそうとする」ことが苦手。
6.娘に母のせいとは言わせない
娘がやりたいことがある時、影響力がある親がそれに対して意見をすると、それを踏まえて娘が選択するという癖がついてしまう。「最終的に自分がどうあったら幸せか」というのは自分にしかわからないので、自分で考えて自分でどうしたいか言えるようになってほしい。
7.人の半分の時間で倍稼ぐ
共働きと比べると給料も半分で、一緒にいられる時間も半分になってしまう。しかし、娘に「シングルマザーだから仕方ない」と思ってほしくないので、「人の半分の時間で倍稼ぐ」ということを叶えたいと昔から思っていた。
「やりたいことはない。不自由なく暮らしていくためにクッキー屋という道を選んだ」という桜林さん。桜林さんの話すストレートな言葉に、自然体な魅力を感じました!
次回の「7ルール」の放送は、12月5日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、なんと! 言わずと知れたあの元AKB48不動のセンター。女優の前田敦子さんです。
しごとなでしこでは、番組の内容をもとに彼女にフォーカスしていきたいと思いますので、是非チェックしてくださいね♡
初出:しごとなでしこ
クッキーショップオーナー 桜林直子
1978年生まれ 東京都出身 38歳。製菓の専門学校を卒業後、都内のチョコレート会社に勤務。販売、企画、人事、経理、商品管理、広報、営業などの経験を経て2011年に独立し渋谷区の富ヶ谷に“笑うように、踊るように、旅するように”がコンセプトのクッキー屋さん「SAC about cookies」をオープン。人気クッキー屋さんの経営者以外に、飲食店のアドバイザーとしても活躍。シングルマザーで、現在15歳の娘のあーちんは「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載をもつイラストレーター。