今年も「年末調整」の時期がきました!
会社にお勤めのしごとなでしこの皆さんなら、毎年年末が近づくと「年末調整」の用紙が配られますよね。
そもそもこの「年末調整」、何の為に行っているかしっかりと把握されていますか?
控除の対象となるものを申告することで税金が還付される可能性もある「年末調整」。
年末を控え、今の時期から抜け漏れのないよう基本からチェックしておきましょう♡
そもそも「年末調整」の役割とは?
そもそも、「年末調整」とは何か、皆さんご存知ですか?
「年末調整」の役割は、毎月お給料から自動的に天引きされている所得税の過不足を計算する為に行われるというもの。
お給料から引かれている所得税は、「見込額」で計算されて引かれているため、この「年末調整」で実際の所得を調査し計算し直すことで、所得税を払いすぎていた分は還付され足りない分はその分追加の支払が必要となります。
その為、控除の対象となるものはこの時に忘れずに申告をすべき! ということです。また、追加分を支払う場合もあります。
では、どんな方が税金が戻ってくる、または追加で支払う可能性があるのかもチェックしておきましょう!
「年末調整」で税金が戻ってくる人、支払う可能性がある人は?
■税金が戻ってくる可能性がある人は?
・結婚や出産、両親を養う等で「扶養家族」が増えた方
・生命保険や個人年金、地震保険などに加入している方
・住宅ローンを返済している方
■税金を支払う可能性がある人は?
・15歳以上の子が就職した、両親が扶養から外れた方
・ボーナスの割合が大きかったり歩合等で月々の給料の振れ幅が大きい方
・離婚された方
などが当てはまります。
「年末調整」で申告をうっかり忘れてしまった! そんな時には「確定申告」を。
チェック項目で当てはまったものは、申告に必要な書類を添えて会社に提出すれば会社側が手続きをしてくれます。
そのため、会社員の方はそれだけで済むという簡便さもありますが、万が一項目に当てはまるのに申請を忘れてしまった! なんて時もあるかもしれません。
でも、大丈夫ですよ♪
そんな時には、年明け2月~3月で行われる「確定申告」で申告をすれば、忘れてしまった場合でもしっかりと還付がされます!
今回は、会社で働くしごとなでしこの方はチェックしておきたい「年末調整」についての基本をおさらいしましたが、「確定申告」ではフリーランスなどで個人事業主として働く方だけでなく、会社員の方でも場合によっては税金が還付される可能性があります。
次回は、年明けまでにチェックしておきたい「確定申告」についてご紹介したいと思います♡
初出:しごとなでしこ
花田浩菜 ファイナンシャルプランナー
学生時代からCanCamなどを中心に読者モデルを始める。大学卒業と同時に金融関連会社に就職し、その後フリーランスのファイナンシャルプランナーに。現在は月刊誌やweb上で連載を持ち、様々な媒体で女性のライフスタイルを大切にしたマネーコラムや経済情報を発信中。趣味は旅行と食べ歩き。instagram→hanadahirona