クレジットカード付帯の海外旅行保険、詳しく理解してる?
最近は海外旅行へ行く際、海外旅行保険に加入しない方も多い模様。
「何故入らないのか?」と聞くと、「クレジットカード付帯の海外旅行保険があるから」と答える人も多いはず。
でも、日本国内では利用する機会がなく、自動付帯のものが多いクレジットカード付帯の海外旅行保険とは、どんな時に補償されるのか、何が損害保険会社の海外旅行保険と違うのかをご存知ですか?
とっさに聞かれると、なかなか答えられない方がほとんどです。そこで今回はその違いをご紹介しますね。
■クレカ付帯の海外旅行保険は、どんな時に補償されるのか?
一般的なクレジットカード付帯の海外旅行保険で保障されるのは下記の通りです。
・ケガや事故での死亡、後遺障害
・病院にかかった場合の治療費(カード会社によってはキャッシュレス対応の病院もある)
・物を壊してしまった等の損害賠償
・スマホやカメラ等携行品の破損や盗難等
・緊急時に現地に家族等を呼ぶ費用
■クレカ付帯の海外旅行保険で、補償されないものは?
例えば旅行先で病気で亡くなった場合や、航空機の遅延や欠航に対する保障はないところが多いです。
■クレカ付帯の海外旅行保険の保険金額は最低限
クレジットカード付帯の海外旅行保険は別途保険料がいらない分、保険金額も低めに設定されています。
損害保険会社の海外旅行保険と比べると、プランにもよりますが、保険金額が2倍〜10倍違う事も。
また、それぞれの項目につき、1事故の限度額や年間での限度額が設定されていているケースが殆んどです。
また、海外の病院は日本の病院よりも治療費などが高額になるケースが多いので、万が一手術となると数百万かかることも。
ケガ等で1人での帰国が難しくなった場合、現地に家族を呼ぶ費用も高額になる場合があります。
■心配な方は、損害保険会社の海外旅行保険も検討しましょう
上記の様に、クレジットカード付帯の保険ですと補償される内容とされない内容があったり、保険金額も足りない場合も。
海外旅行の前には、自分のクレジットカード付帯の海外旅行保険はどんな時に補償されるのか? 足りない項目はないか? 事前にチェックして、クレカ付帯だけでいいのか、損害保険会社の海外旅行保険に加入すべきなのか、検討してくださいね。
初出:しごとなでしこ
ストウ
保険会社法人営業約3年勤務。事務職への転職を機にライターに転身。
現在は、保険をはじめさまざまなジャンルについて、ウェブや雑誌など各種メディアに寄稿している。