通勤電車で、ふと中吊り広告を眺めていたら、目に飛び込んでくる『重版出来』の文字。
好きな作家さんの作品が重版と知ると、「私も嬉しくなっちゃう」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、この『重版出来』という言葉、あなたはなんて読んでいますかーー?
もしかすると、いつも読んでいる読み方が間違っているかも!
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「重版出来」あなたは、どれで読みますか?
1.しゅったい
2.しゅつらい
3.でき
正解は?
1.しゅったい
中吊り広告を心の中で読むときには、「重版しゅったい」と読むのが正解です!
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では57%の人が正解していますが、36%が「でき」、6%が「しゅつらい」を選んでいました。つまり約4割の人が、本来の読み方とは異なる読み方で読んでしまっています(2017年11月6日現在)。
「上出来」「出来心」などの場合は「でき」と読みますが、「重版…」といった場合にはふつう「しゅったい」とします。「しゅつらい」という読みは、辞書には掲載されていますが、現代の会話ではほぼ用いられません。
※ ※
しゅっ‐たい【出来】
《「しゅつらい」の音変化》
(1)事件が起こること。「珍事が出来する」
(2)物事ができあがること。「近日中に出来」
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ