状況にはよるが、不倫によって幸せになれる人もいる
昨今、芸能人、有名人の不倫が世間を騒がせています。
不倫騒動をきっかけに、活動自粛に追い込まれたり、世間から痛烈なバッシングを受けたり、というのを目の当たりにするにつけ、<不倫=不幸せ>の代名詞的として、私たちの潜在意識に刷り込まれてきているのではないでしょうか。
しかしそれに異を唱えた専門家がいます。その勇気あるお方は、神奈川大学人間学部教授で心理相談センターの所長も務める杉山崇先生。
杉山先生は、不倫には向き不向きがあり、またさまざまな状況によっては<不倫によって幸せになれる>と提言しています。
特に女性は生物学的に不倫には向いていないため、不倫をすると精神的にも環境的にもたいがいが不幸せな結果を招きがちですが、中には不倫で幸せになれる女性も存在するのです。
それはいったいどんな女性なのか。
女の不倫適応度チェックテストで自分を診断してみよう
杉山先生が考案した<女の不倫適応度チェックテスト>をさっそくやってみましょう。女性のみなさん、以下のチェックリストから自分に当てはまるものをチェックしてくださいね。
□:自分なりに尊敬できる男の基準がはっきりしている
□:ひとりの時間も恋人のことを思うだけで心が満たされる
□:不平や不満を口にすることはほとんどない
□:男の肩に背負っているものを見出すことができる
□:惚れ込んだら、男のすべてを愛することができる
□:心から尊敬できるなら、男を信じて待つ自分に存在価値を見出せる
□:男を利用しなくても、生きていける準備はできている
□:男の邪魔になるくらいなら、悲しくても一時的に距離をおける
□:どんな障害があっても、男への思いをあたたためられる自信がある
□:誰かの不幸で成り立つ幸せは絶対にいやだ
みなさんはいかがでしたか? いくつ当てはまりましたか?
全部当てはまる女性がいたとしたら、不倫するために生まれてきたような女性ですよね。
しかし全部当てはまる必要はありません。
「半分」当てはまれば不倫適応度がなかなか高いとみます。そして不倫相手の<不倫の資質>しだいでは、幸せな不倫という形もありえるのです。
不倫の行く末の多くは男性側の責任や状況に左右されますので、不倫する女性にとって重要なことは、「男が誰も不幸にしない行動をとりやすいように協力すること」なのです。
結婚はよく<人生の共同作業>の連続だといいますが、不倫にだってこの解釈は当てはまるのでしょう。もちろん不倫によって不幸になるケースがほとんどですので、決して推奨はしません。ただこのような視点で見ることも、不倫というものを客観視するうえで重要なことかもしれませんね。
次回は男性の<不倫適応度チェック>を行ないたいと思います。
初出:しごとなでしこ
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『ウルトラ不倫学』著・杉山崇
主婦の友社・1200円+税
吉田奈美 writer
女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。