実在! 閑古鳥(かんこどり)は○○の別名だった!
日常的に使っている日本語でありながら、私たちは意味をよく知らない言葉もあります。
今回紹介するのは閑古鳥(かんこどり)。
お客さんが来ず、商売がうまくいっていないさまを「閑古鳥(かんこどり)が鳴く」と言いますが、いったい閑古鳥とは、どんな鳥で、その鳴き声はどんな声なのでしょうか?
ライターHが周囲の人々30人にリサーチした結果、知っていた人は皆無!
「閑古鳥(かんこどり)が鳴く」
人の訪れがなく、ひっそりと静まり返っているさま。客が来なくて商売がはやらないさま。
デジタル大辞泉より
その閑古鳥がこちら!

鳩のようなグレーの体の鳥。
実は、閑古鳥というのは、カッコウ(郭公)の別名なのです。
閑古鳥
カッコウの別名。《季 夏》「うき我をさびしがらせよ―/芭蕉」
デジタル大辞泉より
↓
郭公(カッコウ)
《鳴き声から》カッコウ目カッコウ科の鳥。全長約35センチ。全体に灰色で、腹に黒い横斑がある。ユーラシア・アフリカに分布。日本には夏鳥として渡来し、高原などでみられる。自分では巣を作らず、モズ・ホオジロなどの巣に托卵する。ひなは早く孵化(ふか)し、仮親の卵を巣の外へ放り出す習性がある。閑古鳥(かんこどり)。合法鳥(がっぽうどり)。かっこうどり。《季 夏》「―や眠りの浅き旅の宿/誓子」
デジダル大辞泉より

ではなぜ暇なお店など商売がうまくいってない様子を「閑古鳥が鳴く」というのでしょう。由来は、カッコウの鳴き声がもの寂しい印象だったこと、また人里離れた静かな山間にその鳴き声が寂しげに響くさまから、言われるようになったそう。
もし今度、お客さんのいないお店で「閑古鳥が鳴いているね」なんていう会話になったら、閑古鳥=カッコウについての話をしてみてください。知っている人は少ないので、盛り上がります。
初出:しごとなでしこ