「センター病」にかかると一生独身のまま!?
40代の独身女性と話をする機会が多いのですが、そのほぼ全員がかかっているのが「センター病」だと感じました。これは、常に自分がセンター(中心)にいないと、不快になってしまうという心の状態が常に続くことを指し、私が直感的に名付けたものです。
センター病になると、どんなことをするようになるのでしょうか。彼女たちの共通点を抽出し、チェックシートにしてみました。
<センター病チェックシート>
□「常識」という言葉をよく使う
□相手が話した後に「でもね」と打ち消しをする
□ミスをしたとき「ああ!」「しまった!」など大きな声を出す
□「がんばればできる」など、努力を推奨する言葉を連発する
□他人のダメな部分に気が付くと、それを相手に教えてあげたくなる
□他人に「服やメイクを変えればもっとかわいくなる」と言ったことがある
□自分の間違いを指摘されると、つい感情的になってしまう
□人の失敗を見つけると、誰かに報告せずにはいられない
□自分は友人の中では一番性格がいいと思っている
□自分が好きなモノは、みんなも好きだと感じる
このうち、5個以上当てはまったら、「センター病」になっており、知らず知らずのうちに周囲の人を疲弊させ、「悪い人じゃないんだけれど、深く付き合うと面倒だよね」などと陰で言われ、次第に敬遠されてしまいがち。
他人からそういう評価をされている状態が長く続くと、いい男性を紹介されなくなり、友人関係も広がっていかなくなります。さらには、かつての友だちや、同僚からも誘われなくなるでしょう。
「センター病」のは、恋愛や婚活のみならず、職場や友人との人間関係にも悪影響を及ぼす
「最近、私以外のみんなで女子会をしているみたいなんですよね。だから他人のSNSが気になっていつもチェックしちゃう」(43歳・保険会社勤務・独身)
「会社の歓送迎会で、後輩たちからの“一次会で帰って欲しい”というオーラがハンパないんですよ。一次会の帰り際に私がお手洗いに行っている隙に、みんなで二次会に消えられていたことがあり、ちょっとショック」(44歳・建築関連会社勤務・独身)
このセンター病が悪化するのは、35歳あたりからだと感じます。
これを改善するためにすべきことがあります。
1.自分を疑うこと。2.自分が常識だと思っていることを、他人に強要せず受け流すことが大切です。受け入れなくてもいいのです。スルーすることがとても大事です。
例えば、後輩がLINEで遅刻を伝えてきたとき、後輩が来客に出したお茶に茶たくがセットされていなかったとき、ハンカチを持っていない男性を見たときなど「常識で考えておかしくない?」と言いたくなったときに、「まあ、私には関係ないし」とスルーして考えるクセをつけることです。これである程度のセンター病を予防できるだけでなく、人生の幅が広がっていくはずですよ。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。