「取引先の有名だった社長さん、鬼籍に入ったそうです……」と、同僚から言われたら、意味はわかりますか?
“鬼籍”とは、死亡した方のお名前や死亡年月日を記す帳面のこと。
この会話では「鬼籍」の意味がわかっていれば、誰かが亡くなった話題ということはわかります。
「えっ。あの名物社長、お亡くなりになってたんだ……。豪快でいい人だったのになぁ……」などと残念な気持ちになる人も少なくなそうな会話のシーンです。
ーーでは、この“入る”はなんて読みますか……?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
鬼籍に「入る」あなたは、どちらで読みますか?
1.いる
2.はいる
正解は?
1.いる
「鬼籍に入る」の場合は、「はいる」ではなく「いる」としか読みません。
あまり使わない言葉かもしれませんが、働くみなさんなら覚えておきたい日本語です。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では49%の人が正解していますが、50%つまり半数が間違った読み方を「正しい」と思ってしまっています(2017年10月12日現在)。
「入る」は「いる」とも「はいる」とも読みますが、「鬼籍に入る」の場合は「いる」としか読みません。
「鬼籍」は、『大辞泉』では「死んだ人の名や死亡年月日を書きしるす帳面」と解説しています。これに名前を記入される、つまり「鬼籍に入る」は、死亡するということです。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ