謎の人形が職場のデスクにずらり…
都内の電子メーカーで働くみのりさん(30歳)の体験です。
「旅行好きの同僚が、タイの奥地へ行ってきたとのことで、休み明けにお土産が配られました。お土産と聞いてグループのメンバーは喜んでいたのですが、受け取って衝撃。粘土や石で象られた人形でした。“かわいい”という感じではなく、なにかのおまもり的なもので完全に手作り。机の上に置いておくにも怖いし、引き出しに入れておくのも憚られました。捨てたら呪われそうだしで本当に困りました」
みのりさんによると、お土産を受けとったメンバーはしばらく机の上にその人形を置いていたそうです。同じチームの机に、リアルな人形がずらりと並ぶ光景はかなり異様だったとみのりさん。
「サイズもかなり大きかったんです・・・」
1週間してから、徐々に人形は姿を消したものの、それをどうしたのかはお互いに触れずにいるとのことです。
過剰すぎる「行ってきました!」アピール
仰天エピソードは続きます。
「“旅行に行ってきました”アピールがうざい」と証言するのは銀行勤務の綾さん(29歳)です。
「ハワイに行った同僚から、現地で撮った写真付きのお土産をもらいました」と綾さんは話します。
「お土産のお菓子の箱に、ハワイでの彼女のファミリー写真が貼ってありました。その横に旅の思い出話も手書きで添えられていたんです。マメというか、どうすればいいんだろう、とちょっと困惑しました」とのことです。
他にも「海辺でのセルフィーを貼ったお土産」をまわしたりと旅行アピール組は意外にも存在しているそう。「行った本人は、ひとりでも多くの人に写真を見せ、“いいね!”と言ってほしいのでしょうか?」「アピールは個人のSNS上だけでやってほしい」との声続出!
夢の国のお土産を回収
最後の話は「まあわからなくもないけど…」というエピソード。
「ディズニーランドに行った同僚のAさん(33歳・男性)からお土産が回覧形式でまわってきました。すごくかわいいキャラクターの箱に入ったお菓子をとって、隣の席の人に回覧する時に“入れ物がかわいいね”っていう話をしていたんです」
そう話してくれたのは、メーカー勤務の明奈さん(26歳)。
「その会話を聞いてか、突然Aさんから全員メールが届きました。そこには“今、回覧しているお土産は、お菓子はとってもいいですが、箱は絶対に返してください”って書いてありました」
“絶対”と強調されたメールに明奈さんはややドン引き。「だれも箱をもらおうなんて思ってないし、ましてや無断で使うこともないですよね…、なんかお土産をとおして小さい男だな、と思ってしまいました」
せっかく配ったお土産もここまで嫌な風に思われてしまうのなら、もはや渡さない方がましなのかもしれません。
あまりに不評なお土産ばかりを配っていると、人間性を疑われてしまいますもんね。
初出:しごとなでしこ
ライター エイミ
都内メーカー勤務。2歳の娘がいます。
楽しく働き、楽しく育てるをモットーに執筆活動をしています。