子育てに関わる費用負担やサービスは、「住んでいる市区町村」によっても大きく異なります。前回の記事では、「子育て支援」として嬉しい制度を東京23区編でご紹介しましたが、23区以外にも、とてもユニークなサービスがある自治体はたくさんあります。
そこで今回は、ぜひチェックしておきたい子育て支援がある自治体を全国からピックアップしてご紹介します♪
住宅建設費用最大300万円負担から義務教育無料まで! 全国のユニークな制度
石川県・金沢市:マイホームを検討している方に驚きの上限300万円補助! 子ども医療費助成:中学3年生まで
金沢市では、マイホームを検討している方に対し定住促進を目的として住宅建設に対する様々な支援制度が設けられています。その一つとして挙げられるのが「まちなか住宅建設奨励金」の制度。「まちなかにおいて、住宅ローンを利用して「金沢らしい」外観の戸建て住宅を建築する際」という条件付きですが、借入金の10%、一般住宅であれば上限200万円、二世帯住宅であれば上限300万円!の額を助成してくれるそう。マイホームを市内で検討している方には嬉しい制度ですね。また18歳未満の子ども3人以上と同居する世帯には更に加算制度もあります。その他金沢らしい外観の家づくり以外の住宅を検討する方に対し、「郊外部移住者住宅建築奨励金」の制度等もあり、金沢に引っ越しやお住まい中の方は要チェックです。
山梨県・早川町:義務教育費が無料! 子ども医療費助成:中学3年生まで
山梨県・早川町は日本で一番人口が少ない町。その為、地域が一丸となって「子どもは地域の宝」として様々な取り組みを行っています。
平成24年度からは小中学生に対して教材費・給食費・修学旅行費も含めて義務教育にかかる経費を町負担してくれる制度の他、「頑張る若人応援金」として、早川町に出生児から住み早川町内の小中学校を卒業した方に対し中学卒業時に20万円を支給するというとてもユニークな制度も!
北海道・福島町:第3子には100万円の出産祝い金! 子ども医療費助成:高校3年生まで
北海道松前郡福島町では必要条件を満たす住民の方に対し、出産祝い金として第一子:5万円、第二子:20万円、第三子:100万円と驚きの助成制度があります。また、定住促進の住宅等推奨事業も盛んで、条件を満たす福島町に定住を目的として住宅を建築、購入する場合に最大100万円の奨励金がもらえる制度もあります。
大分県・豊後高田市:子育て用品が月100円〜格安レンタル! 子ども医療費助成:〜6歳まで入院・通院・歯科・調剤に掛かる医療費、〜中学生まで入院に掛かる医療費を助成
出産後、少ししか使わないけれど必要な場合が多いベビーベッドやベビーバス、さらにはベビーカーやチャイルドシードなども生後一ヶ月から月100円〜レンタル可能な「おひさまひろば」という子育て用品のレンタル制度を設けている珍しい制度があります。また、ママ家事サポート事業として妊婦さん〜産後1年の間に家事・育児を支援してくれる家事サポさんが1回につき2時間以内、1回500円と格安で期間中に5回まで受けることができる嬉しい制度も。
このように、様々な形でユニークなサービスを実施している自治体が全国にありますが、いずれも「申請しないともらえない」制度ばかりです。自分自身やご主人の実家・職場の近く、また、移住を検討している方などはその自治体の子育て支援制度もチェックしてみてはいかがでしょうか?♪
<参考>
金沢市子育てお役立ちウェブのびのびビーノ:助成
早川町 町民の方向け情報:義務教育費の無償化について 頑張る若人応援金
北海道福島町 ふるさと暮らし応援:出産祝い金交付金事業 定住促進住宅等奨励事業
大分県豊後高田市 子育て・教育:「おひさまひろば」〜子育て用品のレンタル〜 ママ家事サポート事業
※写真はすべてイメージです。
初出:しごとなでしこ
花田浩菜 ファイナンシャルプランナー
学生時代からCanCamなどを中心に読者モデルを始める。大学卒業と同時に金融関連会社に就職し、その後フリーランスのファイナンシャルプランナーに。現在は月刊誌やweb上で連載を持ち、様々な媒体で女性のライフスタイルを大切にしたマネーコラムや経済情報を発信中。趣味は旅行と食べ歩き。instagram→hanadahirona