こんにちは。ブランディングコーチの大島文子です。
夏本番を迎え、そろそろ夏休みを取られる方も多いのではないでしょうか?
そんなオフの長いフライトや電車移動の時にも、私が「つい」やってしまうのが、iPhoneに入れている名刺管理アプリの整理。
お休みなのに「名刺整理」なんて!? オンオフの切り替えが出来ていない悪い見本ですよね(汗)。
でもね、こんな時でないと丁寧にチェックする時間もないし、何より名刺管理の精度が上がるのが嬉しくて、つい手を出してしまいます。
名刺整理が苦手な人こそ名刺管理アプリ!
実は私、PRを生業としてきたA型人間(几帳面な印象でしょ?)なのに、名刺整理がとっても苦手で嫌いだったんです。
企業のマーケティング室長とかアドバタイジング マネージャーって、どんどん、どんどん名刺が溜まる仕事。それだけたくさんの方々にお会いしても、会社のアドレスに整理できるのはごく一部。自分の名刺ファイルはダメダメ。いざ! という時に困って、部下の整理された名刺ファイルから連絡先を教えてもらうダメ上司でした。
そんな私が独立してひとりで仕事をしている今、とっても頼りにしてるのが名刺管理アプリ。それはそれは優秀なアシスタント君です!!
皆さんも仕事はもちろん、異業種交流会や飲み会でも挨拶した人の数だけ名刺が手元に残りますよね。その一枚一枚が人とのご縁です。もちろんメールやFacebookで繋がるご縁もあるけれど、名刺はリアルに出会った大切な証なんです。
即、綺麗にデータ化して、出会いを「知り合い」や「友人」に育てるためのベースを整えましょう。
普段からきちんと整理できる方には、当たり前のことだと思います。だからこそ、名刺整理が苦手な人に程おすすめしたい名刺管理アプリの活用。まだ使っていない方、夏休みの宿題代わりに試してみませんか?
名刺管理アプリの私的おすすめ
名刺管理アプリはいろいろありますが、iOSの名刺管理アプリとして代表的なのが、「Eight」と「CamCard」です。私はいろいろ試した結果、「CamCard」をメインに「Eight」を補助的に使っています。
その理由も含め、ふたつのアプリの特徴を整理してみました。
【Eightの特徴】
1.データ化
名刺をスキャンするとEightのオペレーターが名刺のデータを入力してくれます。自動読み取りタイプのアプリと比べ、誤字脱字が少ない。しかし、オペレーターによる作業のため、テキスト化まで時間がかかります。無料版は一日の枚数制限がありますが、プレミアムサービス(月額400円)に登録すれば、テキスト化が早くなるだけでなく、データのCSV書き出しも可能になります。
2.自動更新
Eightのメリットとして大きいのは、名刺データが自動で更新されるという点です。Eight利用者同士だと登録した名刺の相手が部署や役職が変わった場合、先方が自身の名刺情報を変更すれば、私が持っているデータも自動で更新されます。
他にSNSのようにメッセージ機能があったり、知人はもちろん付き合いのある企業の人から「名刺交換」のリクエストが来たりするので、ビジネス上のFacebookのようでもあります。
私は無料版のみ利用。Eight利用者同士で繋がり、自動更新やメッセージも活用させてもらっています。でもSNS的コミュニケーションはFacebookを主体としていることと、月額400円での利用より、この後ご紹介するCamCardの有料版の方が合ってました。Facebookを活用してない方、ビジネスネットワークの構築に重点を置かれる方には、Eightを徹底使いするのも有効だと思います。
【CamCardの特徴】
CamCardには無料版のCamCard Lite(広告表示あり)と買い切り960円のCamCardがあります。以前CamCard Liteは登録名刺の枚数制限があったのですが、2015年に廃止されているので、広告が気にならない方はこちらでも十分かと思います。
1.データ化
CamCardのカメラを起動し名刺にかざすと、自動でピント合わせからシャッターまであっと言う間にデータ化されます。
「連続撮影」を選択して、何十枚も撮影しては「次」を押し続け、まとめてデータ確認も可能です。そう、このCamCardとEightとの大きな違いは、このデータ確認を一枚づつ手動で修正する必要があること。読み取り間違いが起こることも割とあります。「編集部」は「編集団」になっていることが多いかな?
たくさんの要素が詰まった名刺は、どれが会社名か判読しにくく、自分で選別する必要があります。(1枚56円〜72円で、人工による校正をしてくれる「高精度校正」のメニューもあり)
それでも、すべてを手打ちしていた時代を思えばテクノロジーの進化に感謝しかありません。しかも「名刺の写真」がアプリに格納されているのですから、時間を作って名刺写真を見ながら修正すればよいのです。(それで夏休みの名刺整理になってしまうのですが…)
2.データの保存
CamCardが便利なのは、データの保存先としてCamCard以外のクラウドサービスを追加できることです。データをiCloudやGoogleアカウントのアドレスに自動共有する設定があります。CamCardに取り込めば、名刺データは即メールアプリやPCで共有出来るのです。またPCでCamCardにアクセスしログインすれば、すべてのデータの管理をPC上でサクサク出来るのもポイント高いです。
3.16カ国語に対応
CamCardは日本語だけでなく、英語やフランス語など、16カ国語に対応しています。「プロフィール」→「設定」→「一般」→「認識する言語」で設定できます。たくさん設定しておくとその分誤認も増えるようなので、本当に必要な言語だけの登録がおすすめです。
4.データの共有
保存した名刺データを宛名シールで出したり、名簿としてリスト化することが可能。アプリの場合は、右上のメニューボタンから「バッチ処理」→「データの選択をする」→「もっと見る」→「エクスポート」→「Excel形式でエクスポート」です。PCの場合は、サイトログイン後に右上「ツールボックス」から「Excelにエクスポート」が出てきます。
アプリ活用で時間に余裕をつくりましょう!
私は数年前に名刺管理アプリをiPhoneに入れたことでコミュニケーションのスピードがアップ! その後独立し新しい出会いを頂くたびに、即、名刺はアプリに格納しデータ化しています。いちいち打ち込まなくてもお礼メールを先に出せたり、ミーティング後チームになった方たちをCCで繋げたり。iPhoneで名刺を持ち歩くことで、取りたいときに連絡が取れる方がどんどん増えていきます。
でも、いくらデータ化しても「いつ」「どんな」メールやコミュニケーションをとるかは、とてもパーソナルなセンスだと思います。いつも同じオチになってしまいますが、テクノロジーの進化で便利になる程、リアルなコミュニケーションが大切なのです。
そんなセンスを磨くにも、いつもバタバタしていてはメールも後回しになりがち。効率化出来る仕事はアプリを活用して、少しでも余裕の時間が作れたら◎です。まだ名刺管理アプリを利用されてない方は、この夏、ぜひ試してみて!!
初出:しごとなでしこ
大島文子 BLOOM&GROW INC 代表取締役/ブランディングコーチ
資生堂ザ・ギンザ、三陽商会、パルグループ等にて日本発ブランド及びセレクトショップのブランディングや広告宣伝等マーケティング全般を担当。ファッション分野にとどまらずライフスタイル雑貨・ショップ等もプロデュース。大人女子に素敵な時間を提供するブランド育成のための、ブランディング&プロモーションコンサルティング会社(株)ブルーム&グローを設立。
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