時間は戻らない。だからこそすべきことがある
20代の恋は、若さと勢いがあるので男も女も無我夢中でゴール(結婚)まで突っ走れました。また20代で細胞がぴちぴちしている人も多く、多くのカップルに子どもができ、25〜28歳くらいで人の親になり、アラサーになる頃には、2〜3歳くらいの子供がいる、立派なオッサン&オバサンに。
独身アラサー女子は、20代後半ですでに貫禄さえも漂い始めた彼&彼女たちの姿を見て「もっと遊んでおけばいいのに……若いのにすっかり人生が落ち付いちゃって、もったいなーい」など、どこか上からの目線で見ているのですが、33歳ころになると若くして落ち着いている彼&彼女たちの堂々たる姿に、敗北感すら覚えるようになります。
ちょっと憐れみ対象として見ていたはずの同級生が「子どものランドセルを買った」などSNSに上げようものなら、いつの間にか追い抜かれてしまったウサギとカメのウサギ気分になり、自分がアゲアゲだった間に足元を固められていた!!と、失われた時間を取り戻したい!!…と思う人もいます。
まあ、そう思う気持ちもわからなくはありませんが、それもまたあなたの人生。人間は人のいい部分ばかり見てうらやましがるもの。
あまり気にすることはありません。
アラサーで恋人がいなくても、今から作ればいいのです。
では、今から恋を始めるためには何をすべきなのか
大抵の人は、女磨き(美肌作り、料理の腕磨き、習い事のレパートリーを増やすことなど)、ムリをしてでも笑顔を絶やさないことなど思ってしまいますが、そうではありません。相手に褒められたい、相手からいい女だと思われたい、結婚相手として選んでもらいたいという動機で、女磨きをしても孤独はつのり、結果的にダメンズやモラハラ男を引き寄せてしまいます。男から選ばれたいがために行う空虚な女磨きは百害あって一利なしです。
本当にすべきことは「自信」をつけること。
自信をつけるためには、自分は若い頃に比べて何が成長しているかという部分を見つけることです。それは、他人対する寛容さ、目の前の困った人に手を差し伸べて見返りを求めない余裕、その場に応じた美しい言葉使い、相手の話を聞き長所を見つけられる姿勢、感情を自分でコントロールするなどです。
具体的な行動に落とし込むと以下の5項目に。
●黒・白・ベージュを基本としたシンプルで上品ベーシックな服を着る
●筋トレや深呼吸を朝か夜に行う(感情のコントロールが不思議とできるようになる)
●なるべくしゃべらない。相手の話を聞く
●「ヤバい」「かわいい」の2語は禁句にする(この言葉を使わないと知性の源となる語彙が増えます)
●健康的な印象をつくるために、ヘアケアに時間をかける
明日から実行できることばかりです。まずやってみてください。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。
恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。
著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。