30代の独身女性と話していると「そろそろ結婚したいんですけど、誰かいい人いませんか?」と言われます。
いい人の条件とは、そこそこの容姿で、定職についていて、優しくて思いやりがあって、いいパパになりそうな男性。ハッキリ言って、そんな男性のことは20代で婚活に本腰を入れていた女性たちが、学生時代から目をつけていて、とっとと結婚しており、言葉は悪いですが、売約済みです。
ちなみに今の世の中、シンデレラ婚(イマイチ女性がハイスペック男子と結婚すること)はないと思ったほうがいいでしょう。
まともな男性は、美貌があって肉体的な魅力がある「格下」の女性を結婚相手として選ばない傾向が強まっています。彼らが選ぶのは、同等クラスの収入や学歴がある女性です。
例えば、フジテレビの人気アナウンサー・中村光宏アナウンサーは同期入社の生野陽子アナウンサーと結婚しましたし、ドワンゴの会長・川上量生さんの妻は経済産業省の官僚で東大卒という女性です。一般人の間でもこういうケースは増え続けています。
さて、客観的に見て、今のあなたに釣り合うと感じる男性はどんなスペックだと思いますか?
それを冷静に考えて、高望みしないことが今の婚活で大切なことかもしれません。
30代のそこそこまともな独身男性の多くは、同世代女子を結婚相手として見ていない
よく言われますが、そこそこまともな未婚の30代男性は、自己愛が強く他者への配慮がない人が大多数だということ(もちろん、例外はいます)。
30代で容姿が整っており、仕事ができる男性が独身だとしたら、「美人で気立てがよくて、若く聡明なオレにふさわしい女性(つまりはプロ彼女)がいつか来る」と思っている人が多いと感じます。
「俺は結婚相手として女子から人気だ」と自覚している男性は、女性に優しく振る舞うのが得意。うっかりホレてしまうと、散々翻弄されて結婚してもらえず、ムダな時間を過ごしてしまう危険が高いです。
アラフォー女性はハイスペック男子から、結婚の対象となる異性と意識されず同士になる悲劇
いつか王子様が来る……そう思っていたら、あっという間にアラフォーになります。仕事に自信がつき、人間として円熟味が深まると、男性は女性に対して尊敬をするようになります。
尊敬は人間関係的にいい言葉ですが、尊敬する女性に対し、男性は性欲が湧かないという話をよく聞きます。
「絶対に私のことを好きだと思っていた、外資系企業に勤務する同級生が、先日20代の読者モデルをやっていて有名企業に勤務する女のコと結婚したんです。もうショックで……」(38歳・広告代理店勤務)
「共通の趣味で知り合ったイケメンで商社勤務の男性と、毎週末2年間も飲みに行っていて、てっきり私は彼女だと思っていたら、男女の関係を超えた同士と言われてしまいました。私は彼を男性として好きで、いつキスされるか待っていたのに」(37歳・飲料メーカー勤務)
つまり、今から婚活を始めるアラサー女子が狙っても時間の無駄になりがちなのは、そこそこまともな同世代男。彼らは20代の美しく聡明な女性たちが狙っており、彼女たちに持って行かれてしまったり、じっくり狙っている間に、あなたの出産適齢期を逃すどころか、アラフォーになっている可能性があります。
では、誰を狙えばいいか……ひとつ答えは、バツイチ男性。人生経験豊富で、包容力がある人が多いです。一度家庭の味を知っているので、再び結婚したいと思っている人が多く、決まれば結婚まで早く進むのもメリット。
何度も言いますが、まともな男が希少種となった今、婚活は学生時代から始まっています。今からスタートして結婚をしたいと思うなら、自分の価値観をリセットしてみるのもいいかもしれません。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。
恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。
著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。