結婚したいのに不倫している。この矛盾はいずれ大きくなって自分に返ってくる
結婚したいのに結婚できないと悩む適齢期の女性を話していて感じるのは、その9割に、直近で不倫経験があるということ。この直近というのが非常に大きなポイントとなります。20代前半に遊び半分で不倫男子と恋愛した経験があっても、さほど結婚に大きな影響はありません。
問題なのは、結婚したいと切実に思いながら、不倫していること。
「他部署の既婚上司と2年交際しています。恋愛は筋トレみたいなものだから、男性を切らさないほうがいいと思って。彼が家にくることが多いですね」(32歳・広告代理店勤務・婚活歴2年)、「言い寄ってくるのは既婚者ばかり。もう3年もいろんな人と不倫しています。もう終わらせたくて独身の彼をGETしたはずが、実は既婚者だったと判明(涙)」(34歳・派遣社員・婚活歴9年)
なぜ、不倫を続けていると結婚が遠のくのか……その理由を分析
無料のフーゾク嬢&ラブホと化して、被害妄想が強くなる
ひとり暮らし&不倫をしている女性にどのようなデートをしているのか疑問を投げかけると、8割以上が「おうちデート」と回答。つまり、不倫相手のために食事を作り、セックスをし、終電で帰宅させる……でも相手は既婚者だから、自分は結婚したくてもできない。報われない恋なのに、ついつい相手に尽くしてしまう。結果「何で私だけがソンするの?」という被害者意識が心に溜まっていき、それが健やかなメンタルを持つ独身男性を遠ざけてしまう原因になる可能性が大。
人生の経験値が低い、独身未婚男子が物足りなくなる
既婚男性は人生経験が多く寛容な人が多いです。それもそのはず、妻という他人と生活し、自分の親や妻の親などの調整役となり、子育てをしていれば他人に対し、いい意味で無関心にもなるというもの。そういう男性に慣れてしまうと、ちょっとしたことで怒ったり、イライラを隠さなかったりする未婚の同世代男性が物足りなくなる傾向。すると「いい人と見つかるまで今の彼(既婚者)でいいか……」と思ってしまい、ますます結婚から遠ざかる結果に。
雰囲気や存在が、なんとなく濁ってしまう可能性が高くなる
これは完全に筆者の主観なのですが、不倫を繰り返している女性は、全体的な雰囲気がなんとなく濁っているように感じてしまう。食器に例えると、不倫していない女子が新品の白磁だとすると、不倫女子はいい感じにこなれてきた骨董品とでも言いましょうか。人間的な魅力はいずれも同じなのですが「ゼロからふたりで人生をスタートさせたい」と思っている男性が選ぶのはどちらだと思いますか?
以上、3つの理由で、将来結婚したいと考えているなら不倫しないほうがいいと感じます。結婚したから幸せになれるとは限りませんが、心の片隅に止めておいたほうがいいかもしれません。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。
恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。
著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。