恋愛がうまくいかないと言う女性と話していると、全員の共通点が嫉妬深いということ。LINEの既読スルーはご法度であり、彼が浮気しないかどうかの問題はまだしも、全行動を把握したいと感じている人も少なくありません。また嫉妬深くないと自負している女性で、かつ自分の行動も制限されたくないと自由奔放さをアピールする女性でも、彼からの連絡が途絶える=求愛行動の頻度がさがると途端に不安を覚え、パニックになることも。
多くの女性は交際当初は恋人には嫉妬深い自分を見せたくないために、悠然とかまえていますが、突如大爆発。そのあまりの剣幕に、男性が逃げ出す場合が往々にしてあります。
先日、取材した女性は「同棲している彼が夜に飲み会に行ったとき、1時間に1回、私にLINEをする約束を破ったんです。朝まで起きて帰りを待ち彼に理由を問いただし続けたら、荷物をまとめて出て行ってしまった。結婚するつもりだったのに…」(33歳・ネイリスト)と言っていました。
彼女はまだ序の口で、茹でたスパゲティーをぶちまけたり、モノを投げつけたりと、嫉妬深い女性の「ぶちキレ話」は多数あります。そこで、嫉妬深い女性が幸せになれない理由を分析しました。
相手のことばかり考えているから、自分の人生を見失う
生活の中心が「恋人の行動把握」になってしまうために、自分がすべき仕事や、本当に好きなことに向き合えなくなります。それだけでなく、仕事が手につかなくなったり、仕事中に彼に連絡する気持ちを押さえつけるためのエネルギーが必要になったりと、自分の人生が迷走してしまう結果に。アクセルを踏みながらブレーキを掛ければ、クルマ(自分自身)が壊れやすくなります。
嫉妬=束縛で嫌われる
人間は束縛されると逃げたくなるもの。相手の行動を把握したい気持ちが強すぎると、逃げられます。
嫉妬深い束縛男と共依存関係になる
類は友を呼ぶの法則通り、自分が嫉妬深いと、同じような相手を好きになってしまいます。嫉妬深い男性と束縛し合う共依存関係になってしまい、お互いに苦しくなる結果に。
では、自分の嫉妬深さをやり過ごすにはどうしたらいいのでしょうか。この感情の根本にあるのは「自信のなさと、他人から評価されたいと願う気持ち」です。評価とは、彼からの求愛行動に重ね合わせ、電話やLINE、記念日イベントなどをしてくれるから「愛されている」と思いたいということ。
この「自信のなさと、他人から評価されたいと願う気持ち」を軽減していくための意外に簡単な方法があります。それは好きな服を着ること。他人ウケを狙わず、本当に好きな服を着る…… 例えば、パンクが好き、ロックTシャツが好き、実はロリータファッションが好きなど、本当に自分が好きな服を買って、それを着て、街を歩く。すると気持ちがグングン晴れていき、恋愛も人生もうまくいくようになる人が多数います。きちんとしたいとか、モテたいとか、愛されれたいという呪縛から逃れるためには、好きな服を着ることが有効。週末に実践してみてはいかがでしょうか。本当の自分に出会えるはずです。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。
恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。
著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。