結婚したいのにできない、と言うアラサー女子の相談を受け続けて15年以上。かつては、相手を年収や学歴などのスペックで判断する人が“身の程知らず”とか“寄生女”など言われて、男性からも選ばれないし、自分も選ばないというすれ違いから、独身を続けていました(そして彼女たちはアラフォーになった今もシングル)。
しかし、31~35歳でありながら、結婚したいのにできないというを観察したところ、女性の共通点に“ヨガ”と“丁寧な暮らし”というキーワードが浮かび上がってきました。
女子力を磨いて、きちんと生活をしている人が、なぜか恋愛できない。その理由について私なりに分析してみます。
ヨガを公言するのは、結婚してからのほうが無難
女性に大人気のヨガ。ヨガが好きで、生活の一部になっているならいいのですが、合コンなどの自己アピールで、「趣味はヨガです」、「スタイルキープと体調管理のためにヨガをやっています」と言うのは避けた方がベター。
というのも、多くの独身男性はジムに興味はあってもヨガに興味がないから。アラサー、アラフォーの独身男性にヨガと聞いて連想するものを聞くと、“ヨガ=新興宗教”、“ヨガ=ストイック”、“ヨガ=インドの仙人”など、女子力からほど遠いものが上がってきます。つまり男性からの結婚の射程距離に入りたいのなら、ヨガは公言しないほうが無難。
また、10年間結婚したいと言いながら、できていないアラフォー女子の友人は、「ヨガやってると、煩悩がなくなるというか、性欲が減退して、恋愛しなくてもよくなった」とすがすがしい笑顔で語っていました。
丁寧な暮らし=金と時間がかかりそう、という罠
ハイスペック独身のアラフォーの男性(年収500万円以上・正社員)友人3人の会話に上がったのが「丁寧な暮らし」について独自の意見。ちなみに彼らは自分たちが婚活市場でイケてることを知っているので、結婚したらモラハラ夫になる可能性が高い。それゆえプロポーズされてもお断りしたいおパーソナリティの持ち主が多い(友人なら楽しい)。しかし言うことは的を射ていることが多く、紹介します。
「このコ、いいかもと思った30代女子のインスタを見たら、朝っぱらから高そうなパン焼いてフランスの高級バター塗ってる写真がアップされているわけ。これには付き合えないな……と思っちゃった」(38歳・証券会社勤務)
「丁寧な暮らしをアピールしている人って、一緒にいたらそれにつき合わされそう。あと、僕の周りのフツーの会社員男子は、オーガニックとか無農薬とかに興味ない人が多い。そういうの好きな人って、国民健康保険証(フリーランスなど)の人でしょ」(40歳・商社勤務)
ほかにもさまざまな意見がありましたが、気になったのは以上2つのトピックス。
普通の会社員をしていて年収500万円以上の男性と結婚の射程距離に入りたいと思うなら、ヨガと丁寧な暮らしはアピールしないほうが無難かもしれません。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。
恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。
著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。