女性のリアルな悩みを聞き続けて20年近く、中でも切実度が高いと感じるのは、アラサー、アラフォー期に、結婚前提だった彼から別れを告げられることだと感じます。
先日、知人のアラフォー美女が婚約破棄されたのですが、全く食欲がおこらなくなり1か月で5キロほど痩せていました(しかしその後、1か月で元通り)。
結婚というのは女性にとって、ひとつの節目でもあり、仕事を続けるにせよ辞めるにせよ人生の「到達点」でもあります。結婚という努力ではどうにもならない“果実”を手に入れたという勲章は、目に見えないところで女性をサポートしてくれると感じる人は多いです。
例えば容姿が多少劣っていようとも、仕事の成果が芳しくなかろうとも、収入が少なくても、「あの人、それでも結婚してるし……」と女としての総合評価がプラスに働くことが多いのです。例えそれが不幸な結婚だったとしても。
結婚前提に交際したのに、フラれてしまうのは、なぜ?
だからこそ、女性は結婚を意識するし、結婚してくれるならなんでもすると公言する人も少なくありません。そして中には「彼が望むことは何でもしたのに結婚してくれなかった」という結果に終わる人も多数います。
「交際1年の彼が別れの気配をにおわせた時、今までの努力が無駄になると思って、彼の意見に合わせてスポーツ観戦(自分はNO興味)にお弁当を作って行くなど尽くしまくってしまったら、ウザがられてフラれた」(35歳・証券会社・独身)
「結婚を前提にお付き合いしたのに、3か月で別れの気配を漂わせた彼。“私のことどう思う?”、“将来はどう考えている?”など何度も聞いたら、“結婚する気がなくなった”とホントに去られてしまいました(涙)」(33歳・メーカー勤務・独身)
別れの気配を漂わせてきた彼に対する正しい対処方法とは?
では、別れの気配を漂わせてきた彼に対する正しい対処方法は何なのでしょうか。
それは、相手を適度に放置することと、相手に気持ちよく話させることの2点です。
というのも、男性が恋人に対してうんざりするのは、自分のして欲しいことばかりを要求してきたり、自分の話したいことだけを話すことが大きいと感じます。
結婚してほしい気持ちをちょっと脇に置いといて、相手に気持ちよく話させると、意外と男性の気持ちは変わるものです。
その突破口となるのは、簡単な質問。例えば、初めて買ったCDは?小学校のときどんな子だったの?最初に感動した食べ物は何?など、相手が話していて楽しくなるような質問を振るのがポイントです。
すると相手は勝手にあなたのことを“一緒に話していて楽しい人”と思ってくれます。
さらに、相手に気持ちよく話させるためのコツは、相手が話している間に自分の言いたいことの予習をしないこと。
結婚をしたいのにできない女性を観察していると、共通点は“自分のことを話したがり”ということ。
相手が話している間、いつも上の空で、自分が話すタイミングを狙っているように感じます。それでは相手は気持ちよく話せません。
相手を気持ちよく話させるには、「もっと聞きたい!」、「知りたいな~」など適度なあいづちを打ちつつ、相手に興味を持つこと。これを行うと、結婚したいほど好きな相手の思い出や生い立ち、ホンネを知ることができるというメリットもあります。ぜひお試しを。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。
恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。
著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。