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2016.08.02

マイナス金利に負けない! かしこい銀行の利用法

世間を騒がせた「マイナス金利」。

自分の生活にどう関わるニュースかよくわからない…そんな方も多いかもしれません。

堅苦しい説明よりも、日々の生活に実際にどんな影響があるのか知りたいという方に向け、マイナス金利に負けない銀行の利用法を今回はご紹介します。

私たちへの影響はどの程度?

マイナス金利をものすごく簡単に言うと、

1.何がマイナス?=銀行がお金を預けている「日本銀行」への金利がマイナスに!

2.マイナス金利によって起こったこと=銀行が「日本銀行」にお金を預けることにお金がかかるようになった

ということなのです。

つまり私たちのお財布から直接何らかのお金を支払ったりすることではありません。

でも、マイナス金利によって、各銀行が日本銀行にお金を預けることに対しお金がかかるようになったので、私たちにも影響は出てきています。

まず私たちの銀行貯蓄の金利がさらに下がったこと。元々ほんのわずかな金利が、例えば大手銀行の定期預金金利で見てみると0.025%→0.001%程度まで下がっているところが多いです。

これは、100万円を1年間銀行に預けていたら200円利子がついたものが利子が10円しかつかなくなったというイメージです。

でも、そんな程度かと安堵してはいけません。そもそも銀行でお金を引き下ろす際に手数料が100円でもかかったら…私たちの預けているお金はどんどん減っている=実質なマイナスということにつながります。

銀行というのは、普段よく利用するものだけに、金利が下がることも当然ですが、毎回かかる手数料の有無は私たちに直接的な影響があります。

そこで提案したいのが、かしこく銀行を選んで利用することなのです。

お給料口座と別にセカンド銀行口座を持つ

コンビニATMなどで引き下ろす度に掛かってしまう手数料。

預けておいても今の低金利では貯蓄額はほぼ増えないのに、お金を下ろす度に手数料がかかる=貯蓄が減るのは不本意ですよね。

でも、給料の振り込まれる口座は勤務先の指定があり、変更ができない…という方もいるかもしれません。銀行指定のATMからであれば、降ろす際に手数料は掛からないというケースもありますが、近くにその銀行ATMが無ない方は、どうしてもコンビニで引き出す方が便利。

そのような場合、貯めるお金用と引き下ろすお金用として、ネット銀行の活用をおすすめします。

ネット銀行は定期預金の金利も大手銀行より高いものや、2週間など短期間の預金でも金利がつく銀行も。

銀行によってはコンビニからのATM引き出し手数料がかからないところもありますし、セカンド口座として持っておくと利用価値が高いのです!

ATM手数料無料に注目してネット銀行選びを!

コンビニATMをよく使う!という方であれば「新生銀行」「東京スター銀行」「セブン銀行」がおすすめです。

ライフスタイルによっても利用価値は変わってきますので、それぞれ特徴をチェックしてみてくださいね。

●新生銀行
ATM手数料がお得なネット銀行の中でも新生銀行はかなりお得感が高いです。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど提携先のコンビニはほぼ主要コンビニをカバーしている上、何回でも何時でも引き出し手数料無料!。また新生銀行なら2週間満期0.o5%の金利がつく円預金ができます。他の銀行宛の振込手数料も月1回は無料で、預けている金額が30万円以上になってくると金額によってさらに他行への振込手数料無料の回数も増えますよ。まとめてこちらにお金を移して普段使いにする利用価値の高い銀行です。

●東京スター銀行
どのコンビニでも引き出し手数料が月8回までは無料です。こちらも2週間満期の円預金で0.05%の金利つき。ただ他行宛の振込手数料は300円かかるので、振込を普段ほとんどしない方なら利用価値は高そうです。

●セブン銀行
よく利用するコンビニがセブンイレブンであれば利用価値のある銀行。セブンイレブンのATMからなら平日、休日問わず昼間(7~19時)の時間帯は手数料無料で引き出すことが可能です。また2週間満期の円預金で0.02%の金利がつきます。利用に応じてnanacoポイントがついたりもするのでセブンイレブンユーザーの方は検討する価値もあるかもしれません。

ネット銀行はちょっと…という方は、今の利用銀行のサービスに注目!

ネット銀行に抵抗がある方でも大丈夫。大手銀行でも手数料が掛からない方法があることをご存知でしょうか?

ネット銀行のように2週間満期で金利がつくところはないものの、手数料を重視する方にはおすすめしたいのが残高をある程度残しておくこと。銀行口座の残高に応じて、コンビニATM手数料がかからないという特典があるんですよ♪

今回は、大手3銀行でのサービスを比較してみましょう。

●三菱東京UFJ銀行
振り込まれる給与の額が毎月10万円以上の方のほか、口座残高が30万円以上なら銀行ATM手数料が何回でも無料、セブンイレブン、ローソンなど提携コンビニATMなら手数料も月3回まで無料の優遇ステージがあります。

●みずほ銀行
口座残高が10万円以上なら銀行ATMは無料、月4回まではセブンイレブン、ローソンなど提携コンビニATMは手数料無料に! さらに口座残高50万以上の場合、加えて月1回まで他行宛の振込手数料も無料になります。

●三井住友銀行
給与の受け取り口座になっている方の他、口座残高が30万以上などどれか1つの条件を満たせば銀行ATMの手数料が無料、セブンイレブン、ローソンなど提携コンビニのATM手数料が月4回まで無料になります。

ネット銀行のように預金に短期的な金利がつくことは望めないものの、新たに口座はつくりたくないという方も残高を計画的に残しておけばコンビニでのATM手数料もかからないのは嬉しいこと。口座残高次第で手数料が無料になるのであれば、その分を残しておけるよう資金計画を立ててみることもおすすめします。

銀行によって、他にもカード利用があれば残高がなくても適用、月末に残高があれば翌々月から適用など、さまざまな条件があります。このマイナス金利時代、まずはご自身の銀行口座のサービスをきちんとチェックしてみることをおすすめします。

マイナス金利に負けず、かしこく銀行も利用していきませんか?

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初出:しごとなでしこ

花田浩菜 ファイナンシャルプランナー

学生時代からCanCamなどを中心に読者モデルを始める。
大学卒業と同時に金融関連会社に就職し、その後フリーランスのファイナンシャルプランナーに。
現在は月刊誌やweb上で連載を持ち、様々な媒体で女性のライフスタイルを大切にしたマネーコラムや経済情報を発信中。
趣味は旅行と食べ歩き。
instagram→hanadahirona

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