「そろそろ冬の間に蓄えたお肉を、どうにかしなくては…」と思っているうちに、もう7月を迎えてしまったという人も多いはず。
痩せたい気持ちはあるけれど、でもおいしいものは食べたいし、食事制限はイヤ…
そんな人に朗報! 食事の前に先にフルーツを食べるだけで痩せるという夢のような「先フル」ダイエットをご紹介します。
「先フル」の理論
2009年9月から現在まで約6年、水・お茶・お酒、米・パン・肉・魚・野菜(果実以外)を一切摂らないフルーツ中心の果実だけの食生活実験を続ける、体を張るフルーツ研究家 中野瑞樹さん提唱のこのダイエット。しかし、食前にフルーツを食べるだけでどうして痩せるのでしょうか?
ガマンが続くと、副腎皮質からおなか回りに脂肪をため込ませる作用があるストレスホルモン(コルチゾール)が過剰分泌されるので、痩せたくてガマンするのは逆効果なんです!
フルーツは、空腹時に食べた場合速やかにエネルギー化されるため、中性脂肪になる恐れがほぼありません。
また、食物繊維が豊富なので、膨満感がアップし食べ過ぎの予防にもなります。
一般的にフルーツは、チョコレートのカロリーの1/10以下。甘みのおかげで満足度も高まり、早食いも緩和されます。
●フルーツで生活習慣病も予防できる!
国連(WHO)は、がん、心臓病、糖尿病、肥満などの生活習慣病予防のために毎日400g以上のフルーツと野菜(イモ類などを除く)を摂取するようにと勧告しています。
しかし、日本人の一日の生フルーツ摂取量はわずが100g(厚生労働省統計)。
ダイエットだけでなく生活習慣病の予防にもなるなんて、一石二鳥ですね。
「先フル」のルールはこの4つだけ!!
そんな夢のようなダイエット「先フル」ですが、始めるにあたって下記の4つの点を守ればOK。早速ルールをチェックしていきましょう。
1.朝一番に水分が多いフルーツを食べる
噛んだ時に果汁がジュワッと広がるフルーツがベストです。
2.食前に好きなフルーツを好きなだけ食べる
食前の15~20分ぐらいにフルーツを食べるのが理想的ですが、とにかく食前であれば大丈夫。好きなフルーツを好きなだけ食べましょう!
※糖尿病の方、腎疾患の方、降圧剤を服用されている方は医師とご相談下さい。
3. 食後2時間半経てばいつでもフルーツを食べてOK!
空腹時ならいつでもフルーツを食べてOKです。その目安は食後約2時間半。
4.好きなものを我慢したり、無理に食事を減らさない
ダイエットにとって、ガマンが一番の大敵。
食前にフルーツを食べれば、天ぷら、唐揚げ、スイーツ、お酒だって我慢しなくていいんです!
食べる時間別「先フル」おすすめの夏フルーツベスト
さっそくスーパーに走ってフルーツを買いに行きたいところですが、数あるフルーツの中から何を買おうか迷ってしまいますよね。
そこで、フルーツ研究家中野さんオススメの、今旬の夏フルーツベスト3を食べる時間別に発表します。
《朝食前》
1位:スイカ
2位:桃 3位:梨
朝一番の水やコーヒーを、スイカやモモ、ナシなど水分の多いフルーツに替えるだけ!代謝活性化に必要なビタミン&ミネラル、胃腸を刺激し便通を促す食物繊維、脳を目覚めさせる即効性の糖質が補給し、朝の体を効率よく起動できます。
《昼食前》
1位:ぶどう
2位:さくらんぼ 3位:すもも
昼食前、眠くなってしまう人に、ブドウ糖が多く、職場でも食べやすいぶどうなどがオススメです。脳の唯一のエネルギー源とされるブドウ糖が食後の眠気も見事に解消!食べ過ぎや高血糖による脂肪の蓄積を予防てきるだけでなく、仕事の効率もアップします。
《夕食前》
1位:バナナ
2位:りんご 3位:メロン
朝一番は水分たっぷりのフルーツですが、逆に夕食前は少しおなかにたまるフルーツが食べ過ぎを抑えてくれるため、おすすめです。
旬なフルーツをお腹いっぱい食べて、目指せ美ボディ♡
この夏は、フルーツで健康的に痩せちゃいましょう!
情報:国際フルーツ協会
初出:しごとなでしこ
元東大教員 体を張るフルーツ研究家 中野瑞樹
2009年9月から約6年間、フルーツ中心の果実だけの食生活実験を続ける。
国際フルーツ協会代表 和歌山出身。
2004年から始めた、売る側ではなく、買う側の視点に立った、消費者のためのフルーツ講座はおよそ300回。フルーツは食べ過ぎ注意と言われるが、食べ過ぎの科学的データがないため、太るのか、冷えるのか、糖尿病になるのかなど、自ら体を張って調べることを決意。できるだけ他の要素を排除するため、2009年9月から、水・お茶・お酒、米・パン・肉・魚・野菜(果実以外)を一切摂らない、フルーツ中心の果実だけの食生活実験を続ける(6月1日現在、2439日目)。