会社の経営者や管理職クラスの人と飲み会になると、社員やスタッフについてのネタを肴に盛り上がることしばしば。
そこで話されるのは「デキる人」と「デキない人」、そして「使えない人」のそれぞれの行動。注目したいのは「使えない人」で、彼らの行動に共通点が多い。
そこで、「使えない人」がやりがちなことを、ピックアップ。仕事がデキる、デキない以前の問題とされてしまう「使えない人」。「使えない人」と思われるのだけは避けたい……その予防策として参考になるはずです。
メールの返信が遅い、またはしない。
これは裏を返せば、メールを即返信すれば、評価されるということ。使えない人の共通点は、自分で決断できないからメールの返信をしない。
外部から、上司や会社の確認が必要な内容のメールが来た場合、そのままにせずに「メールを拝受いたしました。社内の確認をとりまして、◯日ごろまでにお返事させていただきます」と返信すればOK。
自分で締め切りを設定することで、仕事を前に進めることが可能に。これで信頼感も高まるというもの。
使えない人は遅刻する、デキない人は締め切りを破る
使えない人の共通点は、小さな遅刻を積み重ねていること。というと「客先には遅れません!」と胸を張る人がいますが、よく槍玉に挙げられているのは社内のミーティングなどでの遅刻。
デキる人は、時間の有効性と平等性を知っており、遅刻=相手の時間を奪うことが信頼を失墜させることにつながることが感覚的にわかっているから、遅刻をしない。結果、出世する人ほど遅刻はしないものなのだ。
ちなみに、デキない人はもっとダメージの大きなミスをする。しかしチャレンジしてこそのミス。使えない人はチャレンジの機会さえも回ってこないのだ。
プライドが高く、雑用を避け、プライベートを大切にしすぎる
使えない人ほど、プライドが高く、電話をとったり郵便物の受け取りサインなど、小さな雑用を避けるとか。
その反面、デキる人は、お茶出しだろうと、資料のコピーなどの雑用だろうと、困っている人がいると察したら、それが自分の担当外の仕事であろうと、すかさずサポートする。とはいえ、自分が自分がと過剰なアピールをするなど、でしゃばるわけではない。
デキない人と使えない人の共通点は、プライベートと仕事をきっちり分け、緊急の電話やメールをスルーすること。
いろいろな考え方があるけれど、スマホでメールが受信できるようになり、プライベートと仕事がはっきりと分けられない時代になりつつある今、スマートな対応とは?を再考したい。
つまり最終的に生き残れるのはフットワークのよさが光り、周囲へのサポートも率先してできる人。そういう仕事人だけが成功への階段を上ることができるのだと、経営者たちの話や視点から垣間見えるのだ。
初出:しごとなでしこ
前川晶紀 ライター
1977年東京都生まれ。女性のマネープラン、投資などの企画を手掛ける。現在、銀行系の雑誌に連載を持つなど、多角的に活動。企業経営者のインタビューなどを多く担当している。