予想をはるかに上回る数と内容のエピソードが寄せられたOggi読者のセクハラ体験談。今どきのセクハラのリアルとともに社労士と弁護士による実践的なアドバイスも紹介します。
「恋人との性生活を詮索されたけど、笑ってごまかすしかなくて」
29歳・専門職の体験談
新卒で就職したのは法律事務所。東大出身のある弁護士は飲みの席になると、事務員である私に恋人とのセックスの頻度や場所などを根掘り葉掘り聞いてきました。本来はセクハラを解決する立場の弁護士がセクハラをするなんて言語道断! 自分の立場を勘違いして、事務員が逆らえないことにつけこんでいたのだと思います。もちろんエリートでもまともな人は多いのでしょうが。某事務次官のセクハラ騒動で、このときの経験がよみがえってきました。
プロのセクハラ判定&アドバイス
フェリタス社会保険労務士法人
特定社会保険労務士
石川弘子さん
「あたりまえのことですが、部下だから、事務職だからといって、人として下というわけではありません。被害の拡大を防ぐ意味でも、声を上げるという選択肢もあったのではないでしょうか」
1973年生まれ。さまざまな企業の労務相談を受けるほか、セクハラ・パワハラ防止コンサルタントとして、企業向けの研修なども行う。著書に『あなたの隣のモンスター社員』(文春新書)。
アディーレ法律事務所 弁護士
岩沙好幸さん
「勉強は優秀だったとしても、社会常識に欠ける側面があるのかもしれません。目を覚まさせるためにきっぱり拒否してもらいたいところですが…」
1981年生まれ。セクハラ・パワハラなど労働問題を主に扱う。コメンテーターとして各種メディアでも活躍。著書に『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマ・ドット・コム)。
Oggi9月号「セクハラって結局何?」より
画像/Shutterstock 取材・文/井上佐保子(田中さん分) 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部