[相談]
昔からの友達と会話が弾まない
久しぶりに会っても、既婚の友達はダンナのグチや子供の話ばかり。私と同じ独身の友達には、不毛な恋愛の悩みを聞かされてイライラ。このまま疎遠になってしまうのも寂しいのですが…。(29歳・一般事務)
[アドバイスfrom秋山曜子さん]
〝今はその友達と過ごすべきではない〟というシグナルです
交友関係は次々と変わっていくべきもの
人生においては、交友関係が同じ友達と同じペースでずっと続いていくことはほとんどありません。住む場所や興味の対象が変わった場合や、仕事の都合、結婚、出産など、そのときどきの状況に応じて変わっていくものなのです。
仲たがいをしたわけではなくても、それまで親しかった友達と疎遠になる時期がありますし、学生時代には親しくなかった人と、突然親友になるケースもあります。新しい彼氏とその仲間と一緒に行動するようになって、それまでの友達に会う時間がなくなったり、スポーツやボランティアに夢中になって、そのグループと過ごす時間が増えるなど、だれもがそれぞれの人生の局面で巡り会う人たちと交友関係をもって生きていますし、そうあるべきなのです。
友達と一緒にいてイライラする、会うのが億劫になるというのは、「今はその友達と過ごすときではない」という本能のシグナルです。無理に一緒にいても、楽しい時間を過ごすことはできません。
人間関係というのは変わっていくべきものなのですから、同じ友達にこだわる姿勢を改めて、今の自分としっくり合う新しい友達を増やしていくことを考えるべきです。離れる運命の友達は、どんなにつなぎ止めようとしても離れていくものですし、逆にそんな友達と何かのきっかけで突然復縁することもあるのです。
人づきあいがうまい人ほど、友達とは無理なく、同等の関係でいるものですし、そのときどきで自分が楽しい時間を過ごせる友達とつきあう傾向にあります。そうすれば人づきあいのストレスがなくなるので、逆に友達が何人増えてもうまくやっていけるのです。
Oggi7月号「ソロ女」として幸せに生きるための〝N.Y.流〟出張相談室」より
撮影/松木康平 撮影協力/Zoff、ホテルコンチネンタル 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
秋山曜子
あきやまようこ●成蹊大学卒業後、一般企業、マーケティング会社などを経て渡米。以来、雑誌編集やフリーライターなどを務め、’96年webサイト「CUBE New York」をスタート。読者からの相談にアドバイスする「Q&ADV.」コーナーでの斬新な視点からの切り口鋭い回答が人気を集め、今年2月、電子書籍『Q&ADV. from New York 悩みから悟り、挫折から学び、逆境から人生を切り開く ニューヨーク心理学』(CUBE New York Books)を発売。現在、AmazonにてVol.1~3が発売中。