裁量労働制、高プロ、同一労働同一賃金、ワークシェアリングetc.ニュースではいろんなキーワードが聞こえてくるけれど、結局私たちの未来にどう関係してくるの? 「働き方改革」を理解するためのキーワードをご紹介!
気になる5つのキーワードを解説
裁量労働制
実際の労働時間にかかわらず、あらかじめ労働者と雇用者の間で定めた時間働いたものとみなす制度。仕事の進め方や時間配分を労働者に委ねる必要がある業務に適用される。時間管理がおろそかになりがちで、仕事量が無限に増えてしまうことも指摘されている。
ワークシェアリング
失業の増加を防ぐため、ひとりあたりの労働時間を減少させ、多くの人で仕事を分け合うこと。オランダはこれに成功し、失業率を大幅に低下させた。
同一労働同一賃金
仕事ぶりや能力が適正に評価され、意欲をもって働けるよう、同一企業・団体における正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消を目ざすもの。どの雇用形態を選択しても納得のいく処遇を受けられ、多様な働き方を自由に選択できるようにする。
高度プロフェッショナル制度
高度の専門的知識を必要とし、労働者の給与の平均額の3倍相当を上回る基準の年収(現在のところ1075万円以上)を得て、一定の条件を満たす場合に、残業代の支払い義務等がなくなる制度。雇用者が無限に残業を要求できるなど懸念も。
勤務間インターバル制度
時間外労働を含む1日の最終的な勤務終了時から翌日の始業時までに、一定時間空けることを保障する制度。労働者の休息時間を確保する目的。
Oggi読者50人に聞きました!
みなさん、今の「働き方」はどうですか?
ほとんどの人が「今後もずっと働き続けたい」と考えているOggi読者。現状にそこそこ満足しつつ、ほぼ100%の人が将来への不安を抱いている。最も多かったのは育児と両立ができるのかを不安視する声。次いで、どういうキャリアを積めば将来変わらず働き続けられるのかという声。金融や広告業界など今後業界全体が縮小していきそうと心配する声も。
今後の不安な点は?
●「出産後復職したとしても昇進はできるのでしょうか」
●「育児との両立はかなりキツそう」
●「若い人が多い業界なので今後身がおきづらくなる…?」
●「残業代含めて生計をたてているので勤務時間が減ると不安」
●「電子マネー化が進んで金融業界の仕事が減りそう」
●「仕事ができる人以外、ポジションがなくなると思う」
Oggi7月号「結局どうなの? 働き方改革」より
メイン画像/Shutterstock 構成/木村 晶(本誌)
再構成/Oggi.jp編集部