ブランドが成長する未来図を描きながらイベントをプロデュース
清水さんが広報宣伝を担当している『SIXPAD』をはじめ、今や美容ローラーの代名詞となった『ReFa』など、数々のヒットブランドを生み出し急成長を遂げている(株)MTG。
清水さんは新卒でこの会社に入社した。
「東日本大震災後の就職氷河期と言われる世代で、厳しい就職活動でした」
三重県生まれ、名古屋にある大学に三重の実家から通っていた清水さん。就職先は名古屋、東京や大阪に出るという選択肢は最初からなかったという。
「名古屋の、特に女性は、名古屋から出る人は少ないんですよ。私も社会人になったら実家を出るにしても、名古屋から出るつもりはありませんでした」
“やりたいことに対して、挑戦する機会を与えてくれる〟という社風に惹かれて
苦戦が続く就職活動のさなか、清水さんは偶然、(株)MTGという企業の本社が名古屋にあることを知った。
「『ReFa』はもちろん知っていて、美容などにも興味があったので迷わず試 験を受けました。そのころはまだ社員も約200名程度の規模でしたが、年次やキャリアに関係なく、“やりたいことに対して、挑戦する機会を与えてくれる〟という社風にすごく惹かれて。“この会社で働きたい〟と思ったんです」
“人と人とで何かをつくり上げる楽しさ〟を肌で感じる
入社後は希望どおり開発部門に配属。新商品の企画、制作におけるさまざまな 業務を担当した。そのなかであるプロジェクトの一環として、発表会を主催する仕事に携わった清水さん。
「有形物として残ることはないイベントですが、会場の一体感や“人と人とで何かをつくり上げる楽しさ〟を肌で感じ、それをきっかけにイベントの仕事が好きになりました。今思うと、学生時代から体育祭や文化祭といったイベントには燃えるタイプだったので(笑)。元から好きだったのかもしれません」
入社3年目のときに、イベント企画の組織が立ち上がり異動。その2年後の2016年、EMSトレーニング・ギア『SIXPAD』専属のプロモーション組織へ。イベントを中心に『SIXPAD』のPR全般を担当することになった。
「具体的な業務内容としては、イベントプロモーションの企画立案から運営実行。また、アスリートサポートプロジェクトの契約管理交渉やプレスリリースの作成、メディア対応など、『SIXPAD』の広報に関することはすべてやっている感じです」
▲普段は笑顔が印象的な清水さんだが、イベントの開始時間が近づくにつれ、徐々に緊張感のある表情に。
▲講演会に登壇する、『SIXPAD』の共同開発者・京都大学名誉教授の森谷敏夫氏を迎え、控室で段取りなどを確認。ユーモアに溢れる森谷先生の話術で、自然に緊張感が解け笑顔がこぼれて。
メンバーの支えがあって乗り越えられる
取材に入らせてもらった講演会の会場では、社内のスタッフはもちろん、イベント会社から広告代理店の関係者まで、多くの人が清水さんの判断や指示を仰ぎながら立ち働いていた。
途中、ちょっとしたハプニングも勃発したが冷静に対処する姿には、Oggi世代ながらももはやベテランキャリアの風格さえ漂っている。
「ハプニングはつきものですし、失敗をあげたらキリがありません(笑)。イベントが成功したり、高く設定した目標数値を一緒に働くメンバーとともに達成できたりしたときに得られる喜びがあるから。イベントが迫って体力的にキツいなと感じることがあっても、メンバーの支えがあって乗り越えられました」
現状維持ではなく、上を目ざして
ところで清水さんが担当している『SIXPAD』。身につけるだけで、筋肉を鍛えることができるなんて、そんなうまい話があるのかと思い、その疑問をぶつけてみた。
「そんなうまい話があるんです(笑)」
広報担当としては自身の体型を管理するのも仕事のうち。もちろん、ずっと愛用しているそう。
「20代も後半となると気を抜けばすぐに体型に現れてしまいますよね。『SIXPAD』は運動が苦手な方でも、エクササイズをする時間がない人でも手軽にトレーニングができるOggi世代にピッタリなトレーニング・ギアです。ぜひ一度試していただきたいと心から思います」
清水さんの頭のなかに描かれているのは、さらに『SIXPAD』というブランドが成長している未来図。
「現状維持ではなく、上を上を目ざすために。新しいこと目白押しの毎日にワクワクしながら、私自身も成長していきたいですね」
清水さんの、ある日の1日スケジュールがこちら!
Oggi6月号「仕事を楽しむ、自分を楽しむ」より
撮影/洞澤佐智子(CROSS OVER) デザイン/スズキのデザイン 構成/岡村佳代
再構成/Oggi.jp編集部
清水千晶さん
1990年、三重県生まれ。2008年、金城学院大学現代文化学部情報文化学科に入学。2012年、同大学を卒業後、(株)MTGに入社。開発部門に配属され、新商品の企画や制作における業務を担当する。2014年、イベント企画の組織が立ち上がり、異動。展示会、発表会、セミナー等、イベントの企画立案、ブース造作等の担当を経て、2016年現部署へ。現在に至る。