兼近さんが「100点!」と自信を持ってお届けする“全肯定型”トークエッセイ
人気お笑いコンビ・EXIT の兼近大樹さんによるOggiの人気連載をまとめたトークエッセイ『あくまでも個人の見解です。~こじらせ男のひとり言』が10月30日に発売されました。
兼近さんが、みんなの「普通」とは違う自分だけの体験・思考をひもとくトークエッセイとして人気を博し、3年にわたる連載をまとめた一冊。さらに、単行本では本誌にてスペシャル企画のゲストとしてお招きしたラランド・サーヤさん、俳優・山田裕貴さんとの対談も収録されています。そして書籍化にあたり、兼近さんが熱望した格闘家・武尊さんとの対談も実現! それぞれの仕事観・恋愛観・結婚観に深く踏み込んだ、「生きざま」丸出しトークは必見です。
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帯には、TV番組『メシドラ』での盟友でもある満島真之介さんからの愛のこもったコメントも。
発売を記念し、都内でサイン会とプレス取材会が開かれました。取材会は「この本が売れるようなことをたくさん話したいと思います!」と意気盛んなご挨拶からスタート。笑いが絶えなかった取材会の様子をお届けします。
発売を迎えてのお気持ちを教えてください
本当に発売されるんだ、という気持ちでした。自分で改めて読むと「こんな恥ずかしいこと言ったかな」というトークも。僕が常に変化し続けている、走り続けているからこそ、過去の自分が恥ずかしくなるんだろうなと改めて感じながら完成した本です。
過去も現在もありのままの自分をみなさんに見られることが本当に恥ずかしくて「発売しなくてもいいんじゃない?」なんて打ち合わせをしたこともありましたが、最終的には発売になりましたね(笑)。今はただ「発売されたな」というシンプルな気持ちです。
タイトルに込めた意味は?
「あくまでも個人の見解」と念押ししておけば炎上しなさそうだからです。中には偏った見方からのお話もあるかもしれないので…。

どんな方に読んでほしいですか?
こじらせている方はもちろんですが、こじらせていない方々に読んでもらって「こじらせているタイプはこういう考え方をしているんだ」という教材にしてほしいですね。じゃないと僕がより生きにくくなるので。僕が変わるより、こじらせていない側に受け入れていただいた方が話が早いんじゃないかなと思っているので、そういう方に読んでほしいです。
書籍の中で特におすすめしたいテーマは?
書籍の中で、流行についていけていないといったことを結構お話しているんですよ。最近も流行語大賞のノミネート語が発表されましたけど、そういった流行についていけていない。ショートスリープが流行っている中で僕はだいぶ長く寝るロングスリーパーですし、NISAの運用もうまくいっていてNISA貧乏ならぬ「NISA金持ち」ですし、流行と真反対を走っているんです。世の中のトレンドとは逆を行くことについて「こういう考えを持っているんだ」と知ってもらえたらと思います。

武尊さんと対談することになったきっかけは?
現役時代はトレーニングに専念されていると思っていたため、引退された今だからこそ対談が実現できるのではと考えました。
武尊さんとの印象的なエピソードを教えてください
対談そのものも思い出がたくさんありますが、写真を撮るときにふざけて武尊さんの顔付近に拳を持っていくポーズをしたら、すかさず僕の顔にスッと拳がきて、ドキドキしましたね。カウンターパンチがくるかと思いました。
格闘家の方は「軽く蹴ります」と言いながら、受け手としてはめちゃくちゃ強いキックだった、みたいこともあるじゃないですか。そんな感じになるかと思って、ちょっと身構えました(笑)。「そりゃ格闘家に拳を向けたらダメだよな!」と思いましたね。
武尊さんは、とても純粋でまっすぐな方。日本格闘技界を牽引するキックボクサーとして一生懸命にひたむきに走ってきたんだろうな、ということが伝わってきます。僕はどちらかというと寄り道をして横の道幅を広げてきたタイプなので、まっすぐ一つのことに突き進む素晴らしさを目の当たりにして勉強になりましたし、刺激を受けました。
こじらせていると思うことはありますか?
自分ではこじらせていないと思って生きてきて、周りに言われて「そういう一面もあるんだ」と気づいたんです。僕はまっすぐ走っていて、みんなの方がズレているという感覚なので、こじらせているとされることにまだ納得いっていない部分もあります。でもまあ、こういうところでしょうね(笑)。自分が普通でみんなが違うんだと思っちゃっていたのが、一番のこじらせポイントかもしれません。こじらせを重ねて、今はだいぶまっすぐに見えてるはずです。
僕はラーメンが好きなんですが、並んでいるお店には絶対行かないんですよ。どんなにおいしいラーメンでも、長時間並んで食べたという事実によって、ハードルが上がっちゃってるし、並んでいる時間に見合っているのか?と考えてしまって本来のおいしさを感じられなくなってしまう。
その過程をすっ飛ばして「並んでいるラーメンはまずい」と各所で話していると、なんだか逆張りしてるだけの奴みたいになるじゃないですか。そう思われるのも嫌で、最近は「並んでいるラーメンは嫌い」じゃなくて「並んでいる人たちは素敵だけど、僕は行列に並ばない自分が好き」みたいなどんどん遠回しな言い方になって、結局何が言いたいのかわからなくなってるんです(笑)。こういったこじらせエピソードがこの本にたくさん詰まっています。

本書では、働くママ向けの『WEB Domani』(現在は『Oggi.jp』と統合)にて連載していたコンテンツ「芸人EXITが答える! 出口が見える悩み相談」も本書に収録。相方のりんたろー。さんと一緒に、大人から子どもまで幅広い層から寄せられたお悩みに、EXITならではの個性あふれる回答をしています。
りんたろー。さんが本イベントに出席されないのかと聞かれた兼近さんは「忙しいみたいです!『発売記念イベントがあるのですが、もしよかったらりんたろー。さんもどうですか?』と軽く打診したんですが、よりお金になる仕事に顔を出したいとのことでした!」とユーモアたっぷりにコメント。
もし印税がたくさん入ったら、その使い道は?
いっぱい売れたら、今日ここにいる記者みなさんに少しずつ分配します! りんたろー。さんの名前を出させていただいているので、相方にももちろんお礼としてお渡ししようと思います。
連載を開始した3年前と現在で、気持ちの変化はあると思いますか
ありますね。最初の頃は、結婚という社会制度に批判的なことを結構書いているんですよ。でも最近の自分は「その制度があるからいいんだろう」という趣旨のことを書いているなど、前半と後半で意見が対立している内容もあります。そういうところも含めて自分らしいし、どんどん考え方が変化していくことを改めて肯定できた気がします。
「自分はこういう考えだ」という軸がブレない方が、自分をしっかり持っていてかっこいいイメージがあるじゃないですか。僕自身、そういう人を目指した時期もあるんですけど、僕は時代や一緒にいる人などによってどんどん変わっていくタイプなので、「考えや軸が変わっていったって柔軟でかっこいいじゃん」というスタンスになっていっていますね。
結婚制度について考え方が変わったのは、社会の歯車になりたいと思い始めたからです。若いときは、社会の歯車になんかなるものかと思っていたんですよ。でも年齢を重ねて、社会の仕組みや構造があるからこそ自分の生活も成り立っていると気づき、「自分も社会を支える一員として、規模の大小にかかわらず、社会の中で役割を果たしていきたい」と考えるようになりました。
前までは子供のことも考えられなかったのですが、最近は子供に教えられることたくさんあるなって思うんです。金銭的にも時間的にも余裕が生まれてきていますし、いろいろな面で社会貢献ができそうだなと。でもあくまで、現時点での考えでは、です。来年ごろまた結婚制度を批判している可能性もゼロではないですからね(笑)。

この本をプレゼントしたい方はいますか?
すでにいろんな方にお送りしたんですが、やっぱり満島真之介さんですかね。静かに本を読めるタイプじゃないので、真ちゃんに無理やりでも読み聞かせたいなと思います。
この書籍を自己採点をするとしたら何点ですか
手応えとしては100点満点です!最高の書籍を立て続けに世に出しています。
この本を手に取った方、ファンの方へメッセージをお願いします
せっかく手に取ったならぜひ買ってください!パッと目に入る表紙だから、一度手に取ると思うんですよ。でも手に取っただけで終わらず、購入してほしいです。すごく面白い一冊になりましたので、よろしくお願いします!

私物サイン会も実施!
当日は、兼近さんによるサイン会の実施も。お渡し会にご参加いただいた方にはお好きな私物1点にその場でサインを入れるという、スペシャルな会となりました。


本書は「世間的には“こじらせ”ている自分でも、そのままでいい」という〝全肯定型〟の兼近さんのエッセイ。誰もが他人からの評価や目線を気にする時代でも「自分らしく、人間らしく」という兼近さんのメッセージを感じられ、そっと、でも力強く背中を押してくれる一冊となっています。ぜひチェックを!
撮影/杉原賢紀 取材・文/近藤亜衣子



