本業×副業で、自分らしいキャリアの選択肢を増やす
今回お話を伺ったのは…
お名前:Mさん
年齢:20代後半
職業:本業/広告、副業/ピラティスインストラクター・SNS運用代行
新卒でコンサルティング会社に勤務し、その後転職を経て店舗の広告運用に従事。会社員としてのキャリアを積み上げながら、隙間時間に副業に挑戦。本業と副業を両立させ一個人としてのキャリアの選択肢を広げている。
Q. はじめに、副業を始めたきっかけを教えてください。
─身近な人の存在は自分にチャンスをくれる。
当時社会人2年目、第一志望の会社に入社し朝から晩まで仕事に没頭していました。そんなとき、会社に勤めながらも“個人”として収入を得ている友人と話したことをきっかけに「こんな働き方もあるんだ」と知ったことがはじまりです。同時に、〝自分のキャリアの選択肢を増やしたい〟という思いが芽生えました。
さらに転機になったのは、体験で足を運んだピラティス。もともと学生時代の部活の影響で体の歪みや不調に悩んでおり、整体やパーソナルジムなどあらゆることを試していました。そんな中、初めてピラティスのレッスンを受けた日に衝撃を受け、大きな可能性を感じたんです。当日中にレッスンを担当してくれたトレーナーに「どうやったら指導者になれますか」と連絡したのを覚えています。
ただお金を稼げるという理由だけでは決めない。どうせ時間も労力も使うなら、自分が心から好きなことを選ぶと決めていたため、直感でこの道に挑戦したいと思いました。
その後、友人からのご縁で営業代行やSNSの仕事も頂くようになり、仕事の幅が広がって収入も増えました。ただ、自らサービスを選び、勉強して仕事にした“ピラティスインストラクター”は非常に思い入れが深いです。きっかけをくれた友人には感謝です。

Q. 最初の仕事はどうやって獲得しましたか?
─できることをすべて書き出し、実行する。その繰り返し。
思い切って友人に声をかけてモニターにきてもらったり、苦手なSNSでアカウントを作成して集客したりと、とにかく“できることを全部書き出し、実行”を繰り返していました。
最初はスキルも実績もゼロからのスタート。そこで、まずは学ぶことに時間もお金もすべて費やしました。そうしてピラティスの理論や歴史を学べば学ぶほど、その魅力と可能性に引き込まれ、より多くの人に届けたいという想いが育まれていったんです。
まだまだスキルに自信がない状態での集客に怖さはありましたが、やはり「届けたい!」という思いが強かったため、恐怖を乗り越えられたと思います。
Q. 本業と副業を両立するために、意識していることは?
―「やらざるを得ない環境」を自分で創り出すこと。
本業はフレックス勤務なので、自分次第でいくらでも仕事ができる環境です。それゆえ、“今日はここまでに終わらせる”とあらかじめ区切りを決めて、その後は副業の時間に充てる。
時間があるからやる、ではなく、時間をつくることを意識しています。

Q. いちばん苦しかった時期は? それをどう乗り越えましたか?
─原点の純粋な動機に立ち返る。
いちばん苦しかったのは、時間もお金もたくさん使っているのに、全く売上をつくれなかった時期です。「本当にこのまま続けて意味があるのか」「そもそも方向性が間違っていたのか」と悩んだこともありました。
それでも、何のためにはじめて、これからどうなっていきたいのかを毎日書き出して、スタートしたときの最も純粋な気持ちを思い返していましたね。
Q. 副業を始めて、キャリア観はどう変わりましたか?
─将来のキャリアに対しての安心・安定は自分自身でつくるしかない。
圧倒的に数字を上げて活躍している会社の仲間、SNSで見かける夢を叶えているあの人。自分にもそんな能力が欲しいな、こんな風に働いていたいなと思うことも多々あります。ですが、見えているのは一部分。自分と他人では、これまで歩いてきた道は異なり、スキルも人脈も性格もすべて違います。
誰かが手にしているものがすべてではないし、会社での評価がすべてでもない、「何にも依存しない、自分は自分で生き抜ける。」という考え方が、副業経験を経てのいちばんの収穫だったと強く思います。
もちろん、今この瞬間も迷いや不安だらけですが、仕事・人・目の前に起こることへの向き合い方に余裕が生まれました。

Q. 「好き」を仕事にするために大切だと思うことは?
─ずっと好きでいるための努力。
好きなことを仕事にしても、当然楽しいことばかりではありません(笑)
ゆえに、その“選んだこと”を「自分がいちばん惚れ込んでいる状態」をつくり続けることが重要だと感じています。
ピラティスの場合、あらゆる名トレーナーのところにレッスンに行って、常に新しい発見を得る。レッスンでこのエクササイズを指導するぞ! と思える機会をつくる。SNSや営業の仕事なら、とにかく自信が持てるまで勉強しました。
不安になるタイミングはあって当たり前。
だからこそ、最初に思い描いた目標まではやり続けるという思いが、形にするために大切だったと感じています。
Q. 最後に、副業に挑戦したい読者へメッセージをお願いします。
─とりあえず、最初の一歩を踏み出してみる。
「興味はあるけれど、自分にできるかわからない」と思っている人は多いと思います。
でも実際にやってみないと、自分にできるかできないか、向いているかいないか、何もわからず、その場で足踏みをしている状態です。
何事も「とりあえずやってみる」のが大切。
人生100年時代と言いますし、何かにチャレンジして失敗したとしても、その経験を次につなげていく時間は十分にあります。
私も、何よりの財産は収入ではなく、0から何かを生み出す大変さを痛感できた経験そのものだと思っています。
最初から完璧を目指さず、小さな一歩を踏み出した先に新しい出会いや経験があり、それが少しずつ自分らしいキャリアにつながっていくのではないでしょうか。
インタビューを終えて
インタビューを通じて印象的だったのは、Mさんの「完璧を目指さず、まずは動いてみる」という潔さと行動力です。将来への不安を行動のエネルギーに変え、試行錯誤しながら道を切り拓く過程こそが、やがて自分らしい唯一無二のキャリアに変わっていくのだと感じました。
このインタビューが、皆さんのこれからのキャリアを考えるきっかけになればうれしいです。
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