教えてくれたのは…

歯科医師・照山裕子さん
てるやま・ゆうこ/歯科医・歯学博士。BLOOM ORAL CARE Tokyo院長、アニコム健康寿命延伸財団代表理事も務める。メディアにも多数出演。著書に『〝食べる力〟を落とさない!新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)など。
「子供のころから予防歯科の考えが普及していて、虫歯がない人も多いOggi世代。ホワイトニングや矯正など〝見た目〟への関心が高い一方で、実は歯磨きがきちんとできていない人が多いんです」と照山先生。マナーとして一日に何度も歯磨きしていても、不十分なのだとか。
「実は、会話や食事で口を動かし、唾液で口の中が潤っていれば、歯の表面の汚れはほとんど自然に落ちるんです。大切なのは、歯と歯のすき間や、歯と歯茎の間を磨くこと。歯を1本ずつ磨くイメージで、歯ブラシを小刻みにちょこちょこと動かすのがコツ。ゴシゴシ音が聞こえるほど力をかけると、毛先が広がって汚れが落ちませんし、歯茎を傷めてしまうので要注意。歯ブラシが届かない歯間の汚れを取る、フロスや歯間ブラシもマストで使ってください」
口内に残った食べカスが、細菌のかたまりであるプラークになるまでには、8~12時間かかるとか。
「だから、『必ず、毎食後すぐに磨かなきゃ』と焦る必要はありません。ただし、就寝中は口内が乾燥して細菌が繁殖しやすいので、夜はしっかりお掃除を。就寝前に洗口液ですすいでおくと、起床時のネバネバ感が軽減されます。歯磨き粉の成分を打ち消さないよう、洗口液は歯磨き後30分以降に。クリニックでのホワイトニングなども、セルフケアができていてこそ、効果が持続します。日々のケアを大切に!」
意外と勘違いしているかも!? セルフケアの新常識
歯磨きは1日2回でもOK。夜は重点的に!
「朝食後にきちんと磨いておけば、日中はまだそれほどプラークが付いていないので、昼の歯磨きはスキップしてもOK。夜は就寝前にしっかりケアしておけば、朝の口内も爽やかです」
フロスは歯磨きの前に
「歯間に汚れが詰まった状態で磨いても、歯磨き粉の成分が行き渡りません。先にフロスや歯間ブラシで汚れを取り除いておいて。初心者は滑りのよいワックスタイプが使いやすいです」
口は閉じる!
「口が開いていると口腔内が乾燥。唾液で汚れが洗い流されず、虫歯や歯周病、黄ばみの原因になってしまいます。ふだんから意識して口を閉じましょう。小まめに水を口に含むのも効果的」
磨くべきは歯の表面ではなく歯と歯茎の境目
「歯と歯茎の境目に歯ブラシを当てて、1本の歯につき裏表×各10回程度小刻みに動かして。世代ならブラシの硬さは『ふつう』、ヘッドは手の親指の爪の長さを目安に選んで」
朝と夜で異なる歯磨き粉を使うと◎
「朝はフッ素濃度が高い歯磨き粉で、明るい時間に活発な虫歯菌対策を。夜は薄暗いところで増える歯周病菌対策のものを。着色汚れ対策の歯磨き粉は、飲食が多い日中に」
3か月〜半年に1回はプロの手を借りる
「自分でケアしきれないところは、クリニックでチェック! 磨きにくいところがあるなど、心配ごとがある人は3か月おきに。歯磨きが得意で虫歯リスクが低い人は半年おきでOK」
2026年Oggi9月号「口元の清潔感、大事です! オーラルケア最新Tips」より
取材・文/金子由佳 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏・武居時子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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