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WORK

2024.10.09

フレームワークとは?ビジネスに必須な9つの具体例と使い方

ビジネスの成功には、効率的な思考と戦略的行動が重要です。「フレームワーク」を活用すれば、問題解決や意思決定が体系的に行えます。ビジネスにおいて活用できるよう、目的別にフレームワークの具体例と実践のポイント、注意点を紹介します。

フレームワークの基本知識

会議中の男女の写真2

(c)Adobe Stock

効率的・論理的な思考が求められるビジネスにおいて、フレームワークが広く活用されています。フレームワークが何を指すのか、そしてどのような目的・場面で使われるのかを解説します。

思考の「型」を指す

フレームワークとは、ビジネスにおける思考の「型」です。複雑な課題や状況を整理し、効果的な解決策や戦略を生み出すために使われます。

フレームワーク【framework】
枠組み。骨組み。組織。体制。「企業間協力の—をつくる」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

たとえば、パズルを組み立てる際に外枠を作ってから内側を埋めていくように、フレームワークは思考の枠組みを提供します。

フレームワークの主な目的は、個人の主観や感情に左右されず論理的に物事を考え、チームでの共有を容易にすることです。あらかじめ思考の筋道が定められているため、情報の整理や問題の明確化、適切な戦略の立案、組織のマネジメントに役立ちます。

フレームワークが使われる場面

フレームワークは、ビジネスのさまざまな場面で活用されています。 たとえば、プロジェクト管理における目標設定では、具体的かつ現実的な目標を明確化するようなフレームワークが用いられるのが一般的です。

組織の問題解決においても課題の原因を体系的に分析し、効果的な対策を見出せます。 新規事業の立ち上げ時には、市場の分析ができるフレームワークを用いることで、市場環境と自社の状況を把握できます。

マーケティング戦略の策定では、製品・価格・流通・プロモーションの観点から総合的に計画を立てることも可能です。

目的や場面に沿ったフレームワークを選択すれば、ビジネス上のあらゆる場面における効率的な判断をサポートしてくれるのです。

目標設定に使えるフレームワーク3選

会議中の男女の写真

(c)Adobe Stock

日々の仕事や特定のプロジェクトを進めるにあたって、目標は非常に重要です。しかし、成功につながる目標を設定するのはなかなか難しいもの。そこで、目標設定に使えるフレームワークの具体例を3つ紹介します。

PDCA

PDCAサイクルは、目標の設定とその見直し・改善のために用いられるもので、実際に取り入れている企業も多いメジャーなフレームワークです。

「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)」の頭文字から成っています。

まず「Plan」で目標設定と計画を立て、次に「Do」で計画を実行します。その後「Check」で結果を評価し、最後の「Action」で評価をもとに改善策を講じるという流れです。

4つのステップを繰り返すことで、設定した目標の達成度合いや課題などを洗い出し、成功に導くフレームワークになっています。

ピーディーシーエー‐サイクル【PDCAサイクル】
《PDCA cycle PDCAは、plan-do-check-act(action)の略》生産・品質などの管理を円滑に進めるための業務管理手法の一。(1)業務の計画(plan)を立て、(2)計画に基づいて業務を実行(do)し、(3)実行した業務を評価(check)し、(4)改善活動(act)が必要な部分はないか検討し、次の計画策定に役立てる。
小学館『デジタル大辞泉』より引用

MBO

MBO(Management by Objectives)は、目標を管理する手法です。 従業員ひとりひとりが主体的に取り組むように作られています。

会社全体の経営目標を部門ごとの目標へと細分化し、従業員たちが実際に挑戦・達成できるような目標へと落とし込むところがポイントです。

従業員が決めた目標について上司と相談し、期間を終えた際に上司からフィードバックを行います。従業員の評価としてはもちろん、育成目的でも使われます。

エム‐ビー‐オー【MBO】[management by objectives]
《management by objectives》目標管理制度。組織全体の目標と個々の作業員の目標を関連づけ、企業の目標を達成することに人間としての目標達成の満足感を味わわせようとするもの。
小学館『デジタル大辞泉』より引用

SMARTの法則

SMARTの法則は、効果的な目標設定のための重要なフレームワークです。

「Specific(具体的)・Measurable(測定可能)・Achievable(達成可能)・Related(関連性)・Time-bound(期限つき)」の頭文字を取って、SMARTと呼ばれています。

「顧客満足度を向上させる」などの漠然とした目標ではなく、「3カ月以内に顧客満足度調査のスコアを10%向上させる」というSMART目標を設定することで、より実践的な行動計画が立てやすくなります。

なお、SMARTの法則を活用する際は数値目標だけでなく、背後にある意図や論理も共有することが大切です。「なぜこの数値を達成する必要があるのか」を明確にすることで、従業員の理解と納得感が高まり、目標達成への意欲が向上します。

小学館『デジタル大辞泉』より引用

情報整理・分析に使えるフレームワーク3選

マインドマップを描いている手元の写真

(c)Adobe Stock

プロジェクト進行や課題を解決したりする際には、今ある情報を整理して、必要性の高い重要なポイントが何かを見極めることが大切です。情報の整理・分析に適したフレームワークを3つ紹介します。

マインドマップ

マインドマップは、アイデアや情報を視覚的に整理するフレームワークです。

中心に主要テーマを置き、そこから枝分かれするように関連する概念を配置していきます。この手法は複雑な問題を構造化し、新たな発想を促進する効果が期待できます。

たとえば新製品開発のプロジェクトでマインドマップを活用すると、製品の特徴やターゲット顧客、競合分析など、多角的な視点から情報の整理ができます。

ただしマインドマップは自由度が高いため、使い方によっては情報が散漫になってしまう可能性があります。目的を明確にしながら、適切な粒度で情報を整えていくことが重要です。

ロジックツリー

ロジックツリーは複雑な問題を論理的に分解し、構造化するためのフレームワークです。まず大きな課題を小さな要素に分解します。その後、それぞれの関係性を明確にすることで問題の全体像を把握し、効果的な解決策を見いだします。

たとえば「売上を増加させる」という目標に対して、「新規顧客獲得」「既存顧客の購買頻度向上」「客単価アップ」などの要因に分解し、それぞれの要因を具体的な施策に掘り下げていくところがポイントです。

ロジックツリーの作成には、上位概念から下位概念へと枝分かれさせていく「トップダウン型」と、具体的な要素から上位概念を導き出す「ボトムアップ型」があります。状況に応じて、適切な方法を選択する必要があります。

MECE

MECEは、「Mutually Exclusive(相互排他的)」と「Collectively Exhaustive(全体網羅的)」の頭文字を取ったフレームワークです。問題や状況を漏れなく、重複なく整理する手法として、コンサルティングファームなどで広く活用されています。

例を挙げてみましょう。顧客セグメントを年齢層で分類する際に「10代以下」「20代」「30代以上」と区分したとします。これはすべての年齢層を網羅し、かつ各区分が重複しないMECE的な分類といえます。

MECEを用いることで、複雑な問題を構造化し、効率的な分析や意思決定が可能になります。ただし、過度に細分化すると全体像を見失うおそれがあるため、適切なバランスで区分することが大切です。

経営戦略・マーケティングに使えるフレームワーク3選

フレームワークに取り組む男性二人のイラスト

(c)Adobe Stock

会社の経営はもちろん、新規事業の計画や自社プロダクトの販売戦略を立てる上でもフレームワークは非常に役立ちます。経営戦略やマーケティングに用いられるフレームワークを3つ解説します。

マーケティングファネル

マーケティングファネルは、顧客の購買行動を4段階で捉えるフレームワークです。「認知・興味・検討・購入」で構成されています。

具体的には、顧客が新しいスマホを購入する際、まず広告や検索で製品を知り(認知)、機能に興味を持ち(興味)、他の製品と比較検討し(検討)、最終的に購入を決定します(購入)。その流れをファネル(漏斗)型に可視化したものです。

マーケティングファネルを活用すれば、認知段階では広告を通じて製品の存在を知らせ、興味段階では詳細な製品情報を提供するなど、段階に応じたアプローチが可能になります。

4P分析

4P分析は、マーケティング要素を包括的に捉えられるフレームワークです。

「Product(製品やサービス)・Price(価格)・Place(流通)・Promotion(プロモーション)」という4つの要素から構成されており、これらを最適に組み合わせることで効果的なマーケティング戦略を立案できます。

新商品のスニーカーを販売するとしましょう。その際「4P分析」を使えば、製品の品質や機能性(Product)、競合他社との価格設定(Price)、販売チャネルの選択(Place)、広告やSNSを活用したプロモーション(Promotion)を総合的に検討することができます。

SWOT分析

SWOT分析は「Strengths(強み)・Weaknesses(弱み)・Opportunities(機会)・Threats(脅威)」から成る、企業の内部環境と外部環境を総合的に評価する経営戦略目的のフレームワークです。

たとえば老舗和菓子店が新商品開発を検討する際など、使用伝統的な技術力(強み)や若年層への訴求力不足(弱み)、健康志向の高まり(機会)、大手企業の参入可能性(脅威)を分析することが可能です。

SWOT分析の特徴は、内部要因と外部要因を同時に考慮できる点です。これにより、自社の強みを活かしつつ、市場の機会を捉える戦略立案が可能になります。また、弱みを克服し、脅威に対処する方策も見出せます。

フレームワークを用いる上での注意点

危険を知らせる看板を積み上げる女性と、見上げるサラリーマン二人を描いたイラスト

(c)Adobe Stock

ビジネスのあらゆる場面で使えるフレームワーク。非常に便利なツールですが、どんな使い方もできる万能アイテムなわけではありません。フレームワークを実際に使う際、気をつけるべき注意点を2つに分けて解説します。

目的に合わせたフレームワークを選ぶ

フレームワークは、ビジネスのさまざまな場面で活用できます。しかし、その効果を最大限に引き出すには、目的に合わせて適切なフレームワークを選択することが重要です。

新規事業の立ち上げを検討する際には、4P分析やSWOT分析が有効です。一方、既存製品のマーケティング戦略を見直す場合は、マーケティングファネルが適しています。

ひとつのフレームワークで、すべての課題に対応することはできません。状況を適切に把握し、最適なものを選ぶことで、より効果的な問題解決や戦略立案が可能になるのです。

フレームワークの活用を目的にしない

フレームワークは便利なツールではありますが、あくまで思考を整理し、問題解決を支援するための手段に過ぎません。フレームワークを活用すること自体を目的にしてしまっては、実際の戦略に活かせなくなってしまいます。

使用する際は、常に「なぜ使うのか」「どのような成果を得たいのか」を明確にしておきましょう。これはフレームワークから得られた洞察を、実際のビジネス活動へ効果的に反映させるためです。

また、フレームワークに頼りすぎると、柔軟な思考や創造性が失われる可能性があります。あくまで道具であり、それを使いこなすのは私たち自身だということを忘れずに利用するのが大切です。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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