曲解とは?読み方や意味をご紹介
「曲解(きょっかい)」とは、物事や相手の言動などを素直に受け取らないで、ねじ曲げて解釈することや、その解釈のことです。「曲」は「曲げる」、「解」は「理解」や「解釈」の意味があるため、「曲解」の意味も推測しやすいでしょう。
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たとえば、次のように使われることがあります。
・テストの趣旨が正しく伝わっていないようだ。一部の生徒からは「高校にそのまま報告される」と曲解されている。
・曲解しないで、素直に受け止めてください。
・彼はいつも話を曲解する。本当に理解力がないのか、わざとなのかはわからない。
【曲解】きょっかい
物事や相手の言動などを素直に受け取らないで、ねじ曲げて解釈すること。また、その解釈。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
曲解と混同しがちな言葉
「曲解」と混同しがちな言葉としては、次のものが挙げられます。いずれも曲解とは異なる意味を持つ言葉です。それぞれの意味や使うシチュエーションなどについて解説します。
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歪曲
「歪曲(わいきょく)」とは、ものをゆがめ曲げることや、ゆがみ曲がることです。たとえば、次のように使います。
・熱で歪曲した線路を放置しておくと、脱線事故につながる。
・彼は道具を使わずに鉄棒を歪曲した。
また、事実をわざとゆがめて伝えることも「歪曲」と表現します。「曲解」はねじ曲げて理解することですが、「歪曲」はねじ曲げて伝えることのため、ねじ曲がった情報が拡散する可能性があります。
・この報告は事実を歪曲している。
・その論文はデータそのものが間違っているため、導き出される結論も歪曲されている。
・歪曲しないで、事実だけを伝えてほしい。
誤解
「誤解(ごかい)」とは、ある事実について、間違った理解や解釈をすることや、相手の言葉などの意味を取り違えることです。「曲解」は素直に受け取らないことで間違いが生じますが、「誤解」は意味を正しく理解しなかったことで間違いが生じます。
・誤解しないで聞いてほしいのだけれど……。
・思わせぶりな態度をしているから、誤解を招いたのだと思う。
・彼女はわたしを避けている。どうやら誤解が原因のようだ。
悪用
「悪用(あくよう)」とは、本来の用途とは違って、悪い目的に利用することです。「曲解」には利用する意味はありませんが、「悪用」は意図的に用途を変えて利用することを指します。
・友人からもらった名刺を悪用し、なりすましてパーティーに参加した。
・クレジットカードを悪用する詐欺が増えているようだ。
・薬は正しい用途で使ってください。悪用すると、体調を崩すこともあります。
倒錯
「倒錯(とうさく)」とは、逆さになることや、逆さにすることです。「曲解」はねじ曲げて理解することですが、「倒錯」は曲げるのではなく逆さにする点が異なります。とくに、本能や感情などが、本来のものと正反対の形をとって現れることを指します。
・彼の倒錯した愛情は、彼女に嫌悪感を抱かせた。
・その考え方は倒錯していると思われる。
・結論から答えを導き出すのは、倒錯しており、論理的ではない。
曲解と類似する意味を持つ言葉
曲解と類似する意味を持つ言葉としては、次のものが挙げられます。
いずれも状況によっては、「曲解」と言い換えられます。「曲解」には「素直に受け取らない」という意味があるため、暗に相手を非難しているニュアンスが含まれることがあるかもしれません。穏便に話したいときには、「曲解」以外の表現も検討してみてください。
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取り違え
「取り違え(とりちがえ)」とは、取り違えることです。「取違え」と表記することもあります。
・原稿を取り違えたため、間違った原稿がホームページに掲載されている。
・双子の子どもの洋服を取り違えることが多いため、裾にラベルをつけることにした。
・本当にプリントを読んだの?意味を取り違えているよ。
勘違い
「勘違い(かんちがい)」とは、間違って思い込むことです。「思い違い(おもいちがい)」と表現することもあります。
・彼女が君のことを好きだって?何か勘違いをしているのではないか?
・勘違いして、日曜日なのに学校に行った。
・勘違いならいいけれど、本当に間違っている可能性もあるよ。
読み違え
「読み違え(よみちがえ)」とは、間違って読むことや読み誤ることです。次のように使います。
・消費動向を読み違えた。
・データを読み違えたため、導き出される結論も違っているはずだ。
・文字を読み違えた。
曲解と反対の意味で使われることがある言葉
「曲解」とは反対の意味で使われることがある言葉としては、次のものが挙げられます。
それぞれの意味や使うシチュエーションについて、例文を通してご紹介します。
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正解
「正解(せいかい)」とは、正しく解答することや、正しく解釈することです。「曲解」とは異なり、物事を曲げずに理解するときに使われます。
・君の答えは正解だと思う。
・正解に近づくために、何度も検証と計算を繰り返した。
・正解ではあるが、唯一の解ではない。
また、正しい解答や解釈のことを「正解」と呼ぶこともあります。
・それが正解だ。
・正解は付録の12ページに書かれてある。
・正解が続くと、勉強が楽しくなる。
然り(しかり、さり)
「然り(しかり、さり)」とは、そうである、そのとおりである、そのようであるの意味です。「曲解」とは異なり、物事をそのまま受け止めるときに使われます。
・然り、君の言う通りだ。
・然もありなん。予想はしていたことだ。
・然りとて、彼の主張も聞かねばなるまい。
曲解の意味を正しく把握しておこう
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「曲解」とは、物事をねじ曲げて解釈することです。悪意を持って意図的にねじ曲げるときにも使われることがあるため、注意が必要です。
他人の間違いを指摘するときは、「誤解かもしれないけれど」「もしかしたら勘違いをしているのかも……」と穏便に話すほうがよいかもしれません。
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