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LIFESTYLE

2025.11.08

8年ぶり! 香港は刺激と活力がもらえる場所。VIP体験も美味しいアレも今旬を探求〈旅コラムニスト・山下マヌー〉

約8年ぶりの香港へ。そこには、変わらずエネルギッシュな街が広がっていました。旅行コラムニスト・山下マヌーさんがお送りします。

山下マヌー Manoue Yamashita

「観光目線」の香港は、香港のままだった

約8年ぶりの香港。観光目線で街を歩いてみれば、エネルギッシュな空気も、人々の姿勢も、何ひとつ変わっていなかった── というのが正直な感想。雑踏の熱気と、“何でもあり”なあの感覚。旅人の目に映る香港は、やっぱり香港のままだったのであります。

世界一危険だった空港跡地に誕生した巨大スタジアム

香港の新しいシンボルのひとつが、旧カイタック空港の跡地に誕生した「カイタック・スポーツパーク」。

かつて世界中のパイロット達から「世界一危険な空港」と恐れられていたカイタック空港の跡地、しばらく来ていない間に、こんな素晴らしい施設ができていたんですね。メインはスポーツパークですが、コンサートや大型イベントにも対応可能な、5万人収容の最新スタジアム。

今回は、日本ラグビーXV(いわゆる全日本の2軍)と香港代表の試合が行われるタイミングで訪問。実は自分、かなり前からMARRIOTT BONVOY(マリオット・ボンヴォイ)のメンバーで、今回の旅の目的のひとつが、貯めたポイントでVIPラウンジから観戦できるという、かなりレアな特典を体験することでもありました。

で、初めてのVIPルーム体験は、想像以上に感動的!

シャンパンをはじめ、ワイン、ビール、ジュースがほぼ飲み放題。寿司、ステーキ串、点心、デザートなどが次々と登場。しかも席までスタッフが運んでくれるという、文字通りのVIP待遇。

ホテルのポイントサービスといえば、部屋のアップグレードや無料宿泊が一般的。もちろん、それはそれで、あり。ですが、こうした個人ではなかなか体験できない“非日常”にポイントが使えるというのは、まさにプライスレスなメンバー特権。

カイタック・スポーツパークでは、スポーツだけでなくコンサートや国際的イベントも開催されていて、今後テイラー・スウィフト級のアーティストがライブをやることがあれば… 迷わず再びVIP席を予約確定です。

2025年、香港唯一のオートグラフ コレクションが誕生

今回の宿は「パークレーン香港」。2025年、香港唯一の「オートグラフ コレクション」としてリブランドされたホテルです。

オートグラフ コレクションとは、個性や地域性を重視したラグジュアリークラスのホテル群で、このホテルがユニークなのは、宿泊体験の裏にあるサステナブルでローカルな発想。

屋上では約100種類のハーブを栽培し、レストランやバーで使用。館内の「Art Lab」では地元アーティストの作品展示も行われていて、ファーマーやアーティストと宿泊者がつながる空間と体験を提供。

香港ナンバーワンルーフトップバー「SKYE」

ホテルが位置するのは、ローカルにも人気のエリア、ゴーズウェイベイ。部屋からはビクトリア・ハーバーを一望(海側の高層フロア限定ですが、その価値は十分)。

もし部屋からの景色が望めなかったら? 大丈夫。ルーフトップバー「SKYE」に上がれば、眼前にドカン! と広がる香港の夜景が楽しめます。

実は自分の過去著作の中に香港本が3冊あり、かなりの回数と場所を取材した経験があるのですが、その自分が思うに、眺望、雰囲気、客層からして、現在の香港でナンバーワンのルーフトップバーだと確信。

やっぱり普遍。香港のアイデンティティ=食

香港の魅力は、ストリートフードからミシュラン星付きまで、短期間で“食の旅”が完結すること。なんだかんだ言っても、香港は“食”。食こそ香港。とはいえ、ストリート系の食事は自分の家の近所、横浜中華街で食べ飽き気味。

今回の香港では、ミシュラン星付きレストランを攻めることに。まずは中華の「Man Ho」。伝統的な広東料理をモダンに仕立てた、ミシュラン一つ星レストラン。

料理の専門家ではないので、うまく表現することができませんが…「点心は宝石のように繊細で、スープには滋味があふれる」。

さらには、「クラシックな中華の枠を守りながら、味わいはどこか軽やか。香港の“今”を感じさせる」… といった印象でございました。

香港の食を豊かにしている理由のひとつは、中華だけでなく、世界の料理が集まっていること。次に訪れたのは、香港で最も高いビル「ICC(環球貿易広場)」の102階、ザ・リッツ・カールトン香港の「Tosca di Angelo」。こちらもミシュラン一つ星。

シェフ・アンジェロ氏によるイタリアンは、繊細で鮮やかで華やか。

「眺望とともに“記憶に残る一皿”を提供する場所」として知られています。香港最高層からの眺望とミシュラン星付きのランチコースが688HK$(約15,000円)。これを安いと思うか、高いと思うか?

食後は同じビルの最上階、世界でも最も高い場所にあるバー「Ozone」へ。

地上約490メートル(118階)から、香港島と九龍を一望。

近未来的なインテリアと屋外テラスが特徴で、おすすめは土地の物語を映したオリジナルカクテル。

年に一度、街全体が“テーブル”になる夜── Wine & Dine Festival

今回のもうひとつの目的が、「Wine & Dine Festival」。香港最大のフードイベントで、5つ星ホテル、人気レストラン、バー、ワイナリーなどが一堂に会する“食の祭典”。

普段はなかなか手が届かない星付きレストランの料理などが、カジュアルな価格で楽しめるのが魅力。毎年、何万人という数のフーディーたちが、国内外から集まってきます。

秋に開催されるこのイベントは、香港の“おいしいもの”を一度に味わえる絶好の機会。作るのも食べるのも好きな人なら、参加すべきイベントだと思います。

宿泊や食事に加え、スポーツ観戦、音楽、アート…。その土地の魅力にアクセスする“体験”が、新たに加わっていた香港。それは、旅慣れた人ほど共感できる価値かもしれません。何もしない旅も、もちろん“あり”です。だけど、刺激と活力をもらえる旅もまたいいもの。そんなことを改めて実感した、今回の香港の旅なのでありました。

山下マヌー Manoue Yamashita

雑誌編集者を経て旅行文筆家に。渡航回数400回超、著作数は65タイトル。2022年よりANA「翼の王国」スーバーバイザーを務める。

After a career as a magazine editor, became a travel writer, embarking on over 400 journeys and authoring 65 books. Since 2022, has served as a supervisor for ANA’s 「Tsubasa no Ōkoku」

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